Episode.131 好奇の目 ページ31
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次の日、はじめての出張ということもあり少し朝の支度に手間取ったものの、無事馬車へ乗り内地へ向かった。
内地は…外の光景とは打って変わって、贅沢品が並ぶ商店街や、綺麗な装いを身にまとったセレブ的な人達で溢れていた。
そういえば、内地とそうじゃない人ってどういう理由で別れているんだろうか…？
やはり生まれとか、そういう家柄的なもので別れているのだろうか…？
だとしたら…私には到底縁遠い話…だったが、母はそうじゃなかったのだろうか？
兵長は色々な偉い方と話をしたり、嫌味を言い合ったり、なんだか大変そうだった。
なんやかんやあって、謎に立食パーティーとやらに参加する羽目になり、兵長は心底呆れ切っていた。
「まあ…たまにはいいんじゃないですか…いや、わからないですけど」
「わからねぇなら黙っとくことだな」
「でも…団長はそういったものにいつも参加してたんですかね？ たしかに団長スマートだし、想像は出来ますけど…」
「まあ、大方…好奇な目を向けられるだけだ、貴族から見た調査兵団ってのは偉かろうが何だろうがただの“駒”に変わりはねぇからな」
「ああ…なるほど」
「見世物にされるために行くって意識を忘れねぇことだな」
「…了解です」
この世界の、縮図は…思った以上に、残酷だ。
壁を守ってるのは…他ならぬ調査兵団であって、その筆頭が兵長だというのに…それでも
好奇の目…か
宿へいったん戻り、何やら大荷物だなと思っていたものの正体が明らかになった。
それはスーツと、私の為に用意されたであろう…ど、れす…と、いうもの…か？
「え…？」
「立体機動は外せとの命令だ、私服ってわけにもいかねぇだろ」
「や…私は私服で結構です！」
「うるせぇなぁ、無理やり脱がされたくなきゃさっさと着替えてこい」
「いや、そんなこと言われましても…ど、どうやって着るんですか、これ」
「んなこと俺だって知るかよ」
「えぇ…？」
まあ、見たところワンピースの延長線みたいな感じだし…頑張れば着れる…の、か？
とりあえず渡された服を持ってバスルームへ向かう。
こういう時男性って楽だよなぁとか…この服…兵長が選んでくれたのかなぁとか…
だとしたら…私にこれが、似合うって想像を…してくれたのかな…それは
素直にうれしい。
兵長は、こういうのが好みなのか…と、手元に乗せたドレスへ目を落とした。
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妄想侍(プロフ) - マナさん» コメントありがとうございます！本日更新のお話を読んで頂けますと幸いです…！引き続き楽しんで頂けるよう頑張ります！ (10月4日 17時) (
レス) id: 04ac1c6370 (このIDを非表示/違反報告)
マナ - 夢主（主人公）は死なずに生きてますでしょうか？ (10月4日 6時) (レス) @page48 id: 98daa3d62c (このIDを非表示/違反報告)
妄想侍(プロフ) - ああさん» コメントありがとうございます！最近更新時間まばらですみません汗。一応ラストまで構想は出来てるので、最後まで更新頑張ります〜！ (10月3日 17時) (レス) id: 04ac1c6370 (このIDを非表示/違反報告)
ああ - 更新してくださったのですね！ありがとうございます、、嬉しいばかりです。私この作品が大好きなので更新これからもよろしくおねがいします (10月2日 22時) (レス) @page47 id: 951a2a07c6 (このIDを非表示/違反報告)
妄想侍(プロフ) - さやさん» コメントありがとうございます！わ〜すごく励みになります…！今後も更新頑張ります！ (9月20日 17時) (レス) id: 04ac1c6370 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：妄想侍 | 作成日時：2023年9月2日 16時
