Episode.125 傍に ページ25
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「ただいま戻りまし…た……？」
「おう」
仕事を終え、部屋へ戻ると…なんというか…すごい光景が広がっていた。
高級そうな料理に、いつもより煌びやかに装飾された部屋。
そして謎に積まれた服や靴などが入ってる箱…
「え…なんか記念日とかありましたっけ…？」
「馬鹿言うんじゃねぇ、んなもんいちいち覚えてる訳ねぇだろ」
「いや…だって、なに…え？なんです…これ…？」
「まあ…見た通り、だが」
「いや、見た通り…だと、やはり記念日…かと」
「…とりあえず座って飯でも食え」
「は、はあ…」
…と、言われても…いや、こんな高級なもの食べたこともないわけで…
な、ど…どうやって食べるのかすら…わからない。
「別に俺しかいねぇんだ、食い方なんて気にする必要ねぇだろ」
「や、そうですけど…なんか、裏とかありませんか…？」
「…例えば？」
「え、なんか…こう、これに口を付けたからには一生俺の命令に従えよ…とか」
「てめぇの中での俺のイメージはどうなってやがる」
「あの時あんなによくしてやったのに、あの時の恩を忘れたのか…とか」
「んなこと言わねぇよ…つーか」
「それ…言われたら困るって、こと…か」
「…え？ や、そういうわけじゃないですよ！ 別に…言われても、困りませんけど…」
「…なら、俺は…こういう時どうやって、離れようとするお前を…引き止めればいい？」
「……え？」
「お前の言った通りだ、これには裏がある」
「お前を、少しでも…俺の傍に引き止めようとしてる裏がある」
「気に入らねぇなら食わなくてもいい、それで…お前が何か背負うなら無理に押し付けるつもりもねぇ…が」
「もう、傍にいてほしいというのは、叶わねぇのか…？」
ああ、やっぱり、兵長…これ、別れ話だと思ったのか…朝のうちに、無理やりにでも言っておけばよかった。
あの時、走って引き止めれば間に合ったのに…なんで私、やらなかったんだろう…
朝から様子がおかしいこと、気づいてたのに…
思わず、じわっと涙が溢れてきた。
いやだめだ…泣いたら余計、そういう雰囲気になる…けど
なんか、もう…止まる気配が…ない―――
…頬に、温かい感触が伝わる。
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妄想侍(プロフ) - マナさん» コメントありがとうございます！本日更新のお話を読んで頂けますと幸いです…！引き続き楽しんで頂けるよう頑張ります！ (10月4日 17時) (
レス) id: 04ac1c6370 (このIDを非表示/違反報告)
マナ - 夢主（主人公）は死なずに生きてますでしょうか？ (10月4日 6時) (レス) @page48 id: 98daa3d62c (このIDを非表示/違反報告)
妄想侍(プロフ) - ああさん» コメントありがとうございます！最近更新時間まばらですみません汗。一応ラストまで構想は出来てるので、最後まで更新頑張ります〜！ (10月3日 17時) (レス) id: 04ac1c6370 (このIDを非表示/違反報告)
ああ - 更新してくださったのですね！ありがとうございます、、嬉しいばかりです。私この作品が大好きなので更新これからもよろしくおねがいします (10月2日 22時) (レス) @page47 id: 951a2a07c6 (このIDを非表示/違反報告)
妄想侍(プロフ) - さやさん» コメントありがとうございます！わ〜すごく励みになります…！今後も更新頑張ります！ (9月20日 17時) (レス) id: 04ac1c6370 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：妄想侍 | 作成日時：2023年9月2日 16時
