Episode.119 金属音 ページ19
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エレンとヒストリアが乗っているであろう馬車を追いかける最中のほんの一瞬、それは本当に一瞬だった。
兵長と、私、そしてニファさんをはじめハンジさんの班から預かったという精鋭部隊は屋根での待機を命じられていた。
私は兵長とは向かい側の建物に身を潜めており、アルミン達の馬車と、兵長達を交互に見ていた。
その瞬間だった、兵長がやけに後ろを警戒していると、思った瞬間、隣にいたニファさんの顔が…見るも無残に飛び散った。
兵長の前に現れた男性は、兵長と交戦している様子だった。
慌てて加勢に入ろうと立体機動に手を掛けた―――瞬間
「来んじゃねぇ！！！」
一瞬の隙、その言葉に身体が竦んだほんの一瞬の隙に、私の身体は宙に浮いていた。
チャキっとした金属音と共に、額に硬い感覚が当たる。
あ、これ…私
「そいつを殺すなら俺を殺しやがれ！」
…は？
兵長、何言って…
「ほぉ、面白れぇことを言うようになったじゃねぇか…リヴァイ」
「……っ」
「なんだぁ、確かに綺麗な女だが…ちぃとお前にはガキすぎるんじゃねぇか？」
そういいながらその男性はいきなり首に舌を這わせた。
え…や、ど…どういう状況…？
「まぁさか、てめぇが１人の女に入れ込む日が来るとはねぇ…」
「成りは変わらねぇくせにいっちょ前に色気付きやがって…なあ嬢ちゃん、こいつのどこがいいんだよ、嬢ちゃんなら内地でも引く手あまただろうになぁ」
一瞬、目を離した隙に、地面へアンカーを撃ち、男性の手から逃れる。
それを合図に兵長が飛び立ち、それに続くように兵長の後を追いかける。
いくら何でも数が…多すぎる…これ、絶対私…足手まといだ。
「向こうに合流しろ！ 作戦は失敗だ！」
「了解しました！」
「兵長、背後を取ってください、彼らのアンカーと銃口の射出方向は同一です」
「移動中の背中はがら空きですよ！」
「…てめぇも、容赦するんじゃねぇぞ、これはもう…ある種の戦争だ」
「…わかりました」
そういって兵長と逆方向へ旋回する。
数人こちらへついてきていたが、それは所詮私を追う判断をした“程度”の人達で…
私は、兵長の言われた通り、剣を振りかざした―――
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妄想侍(プロフ) - マナさん» コメントありがとうございます！本日更新のお話を読んで頂けますと幸いです…！引き続き楽しんで頂けるよう頑張ります！ (10月4日 17時) (
レス) id: 04ac1c6370 (このIDを非表示/違反報告)
マナ - 夢主（主人公）は死なずに生きてますでしょうか？ (10月4日 6時) (レス) @page48 id: 98daa3d62c (このIDを非表示/違反報告)
妄想侍(プロフ) - ああさん» コメントありがとうございます！最近更新時間まばらですみません汗。一応ラストまで構想は出来てるので、最後まで更新頑張ります〜！ (10月3日 17時) (レス) id: 04ac1c6370 (このIDを非表示/違反報告)
ああ - 更新してくださったのですね！ありがとうございます、、嬉しいばかりです。私この作品が大好きなので更新これからもよろしくおねがいします (10月2日 22時) (レス) @page47 id: 951a2a07c6 (このIDを非表示/違反報告)
妄想侍(プロフ) - さやさん» コメントありがとうございます！わ〜すごく励みになります…！今後も更新頑張ります！ (9月20日 17時) (レス) id: 04ac1c6370 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：妄想侍 | 作成日時：2023年9月2日 16時
