銀魂キャラにしてほしいこと【銀魂】【短編集】

嫉妬してほしい！【沖田総悟】 ページ3

ある日の午後、真選組一番隊に所属している私は、隊長で、彼氏でもある総悟と報告書を書いていた。

はずなのに、

貴「もともとは総悟の報告書なのに、なんで総悟は寝てて、私だけ報告書書いてるの！？」

彼は10分で「飽きた」と言って、寝てしまったのだ。

何回か起こしたが、効果なし。

すぐに寝てしまうのだから。

いつものアイマスクをして、スヤスヤと眠っている総悟を見ているうちに、起こすのが馬鹿らしくなっていた。

寝顔、天使だし。



貴「やっと終わった〜」

報告書を書き終えたときには、既に夕方になっていた。

早速、報告書を副長に出しに行こうと、紙の束を持って立ち上がる。

襖を開けようとしたとき、

沖「どこ行くんでィ」

総悟が目を覚ました。

終わった後になって起きるなんて、本当に性格が悪い。

私はため息をつきながら言った。

貴「あなたが私に丸投げした報告書を、副長に出しに行くんです！」

「副長」という言葉を聞いた総悟は、少し表情を歪ませた。

沖「土方のヤローのところかィ」

あれ？これはもしかして、嫉妬ってやつですか？

ちょっと嬉しくなった私は、調子に乗った。

貴「そう。副長と相談したいことがあるから、しばらく戻ってこないね」

満面の笑みで言った後、くるっとターンして、部屋を出ようとしたら、



ギュッ



総悟が後ろから抱きついてきた。

沖「行かないでくだせィ」

珍しく弱気な声。

明日は槍が降ってくるかもね。

私はこの珍しい状況を楽しむことにした。

貴「安心して。副長を取ったりしないから」

沖「はあ？」

貴「本当に総悟は副長が好きだねー(ニヤニヤ)」

沖「誰が土方を好きだって？」

ようやく自分がからかわれていることに気づいたようだ。

いつもからかわれてばかりだから、楽しいな、なんて思っていたら、体の向きを無理矢理変えられて、

chu

キスされた。

沖「Aが俺をからかうなんて、百年早いんでさァ。

俺が誰を好きだか、しっかり分からせてやらァ」

貴「ちょっと報告書は！？」

沖「そんなの俺が後で出しときまさァ。

今日お前が土方に会うのは許さねえ」

総悟の目の色が、深くなった気がした。





作「4人の評価、3人のお気に入り登録、コメントありがとうございます！

どちらも初めてのことなので、感激しています！

もっと楽しんでもらえるように、がんばります！」

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