えっとライバルですけど……???3.5【wrwrd!】 (ページ8)

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人生で初めて
母の胸ぐらを掴んだ。

『お前さ。どんだけ俺らの事いじめたら気が済むん？』

「殴ってなんて」

『は？大概にせーよ。まじで。俺昔やられとったやんな、それに弟のレイアまで手を出してんやぞ。手ぇ出してへんの兄さんだけやん。』

「それはあの子が優秀だから！」

『私も十分優秀でいた気ですけど？なんならあんたと別れた今の方が成績優秀や。やってんのは裏生徒会長、弓道部部長。学校で5人しか取れん黒の紋章やぞ。それに成績、それかテスト。俺、学園1位やぞ。なぁ。それでも文句あるん？なぁ!!』

あー。今のなぁは2階まで響いたな。
ごめんね2人とも。

「……私の見ないうちに優秀になったんでしょ…？なら戻ってきてくれても」

『なんで戻らなあかんの？また俺は殴られるん？ストレス発散器として使われるんすかぁ？ねぇ？』

そう言うと母は何も言えない顔をして
私の胸に手で何かを押し付けてきた

「これ」

『は？』

「……レイアの魔法術が使えるようになるペンダント。返してあげて」

『……あの子が魔法使えんのはそういうことやったんか。あー。受け取っとく』

そう言い胸ぐらを解放して
玄関に向かおうとした。

でもひとつ言い残してたことがあった。

『そーだ、"お母様"』

昔のように笑ってみせる
すると母はこっちに来るのか
と想像したようで
キラキラと目を輝かせている。

残念そんなこと言うわけない。

『金輪際俺ら兄弟に関わらんといてな。関わった瞬間あんさんの首飛ぶで。そんじゃ。旦那とお幸せにな』

「まって！行かないで!!」

そんな声もスルー。
父は暴力旦那だから、しゃーないな。

バイクに乗って2人を待った。
荷物はそうやなぁ…

あ。魔法で移動させりゃええわ。
空き部屋に送るか。

でもバイク3人はさすがに乗れんし。

あ。なんか化けてもらおう
適当に…()

少しすると2人が来た。

『バイクはよのりーや。』

ニコッと微笑みヘルメットを渡す。
兄さんはレイアのは？と顔をする。

『レイアは何か動物になってもらえる？それを兄さんが持ってればええ』

そういうとレイアは動物になってくれた。
ネズミ!!うぎゃァァァネズミ

pe「よーし！行くぞー！」

『おー』

『(後で気分転換にタバコ吸おっと)』

そんな気分で
家に戻った