えっとライバルですけど……???3.5【wrwrd!】 (ページ32)

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仲直りしなきゃページ32

日曜日。

最悪な悪天候の中
私は"兄弟"のいる家に帰宅した。

『……ふぅ』

1人の生活では
確かに何もかも自由だった。

でも。

『何かが物足りなかったんや』

どれだけ"兄弟"が大切なのか分かった。

メイクをして
いつものような綺麗な格好でなく
クールな感じの洋服。

仲直りしなきゃダメだから。

許されなくても。

謝って家を出て。
またあそこに戻って。
一人で生きていくんだ。

私は勇気をだしてピンポンを押した。

pe「はーい」

中から聞こえる"にいさん"の声。

私は泣きそうになるのを耐えながら
出てくるのを待った。

ぎゅっと鞄の紐を握る。

pe「遅れました～。…ってAっ！？」

『ｯ……にいさんｯ…た、だい』

ただいま。という前に
抱きつかれた。

pe「馬鹿…ｯ！馬鹿ｯ!!どこ…ｯ行ってたんだよｯ！」

『ｯにいさんｯ…！にいさんっ！』

私は兄さんの背中に手を回した。

pe「Aの気持ちを考えてあげられてなかった…1週間前は俺の意見だけ押し付けてたｯ…ごめん、ごめんｯ」

『にいさんは悪くない!!わたしがっ…私がっ』

wi「ぺいんと様、A様、そこに居られては風邪を引いてしまいます。こちらへ」

ウィリアム…

wi「……A様、おかえりなさい」

私はやっぱここが良かったんだ。

ここにいなきゃ

心の隙間が埋まらなかった。

『ｯただいまッ!!』

私の声は雨に掻き消されたけれど

ウィリアムには届いていたようだった