えっとライバルですけど……???3.5【wrwrd!】 (ページ23)

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手を出すなページ23

pe「Aッ!!」

ゼェゼェと息を荒くしながら
来る兄さんに私はびっくりした。

『に、兄さん。なに？なんかあったん？』

pe「レイアが帰ってこないよ…っ。どうしたらいい…っ」

『……レイアが帰ってこない？』

可笑しいやろ。
もう18時やぞ。
1年は15時下校のはずや、

『あ。わかった。』

pe「…っなに？」

息を整えながら兄さんは問う。

『糞野郎どもや。』

あいつらまた私から
大切なもの奪おうとしてん。

『ほんま懲りへんな。』

カップに入った紅茶は
少し揺れている。

『兄さん』

pe「？」

『夜中、アイツらんとこ行くで』

pe「えっ？！でもA、体調はッ」

『私のことはええから。準備しといてや』

pe「……ッ。わかったよ」

兄さんは渋々承知してくれた。

＿＿

『いけまっかー』

pe「OK！出発進行！」

その声と同時に私は
バイクを発進させた。
赤黒いヘルメットと黄色のヘルメットが
電柱の光で照らされる。

家まではバイクならそう遠くない。

数分後。

『着いた』

pe「俺は何したらいい？」

『兄さんはレイアの保護』

pe「え、Aがやるんじゃ」

『私は糞共に魔法かけなあかんねん。』

pe「なるほどね」

そう言って私と兄さんは
玄関を開けて入った。

目の前には母と父。
そして目的であるレイア。

父「っ！？」

母「A…ぺいんと…」

『良くもまぁ連れ戻したもんやわ』

父がレイアの前髪を掴んでいるため
その手をはらった。

『私のたった1人の弟に手ぇ出さんといてくれへん？まだ俺なら許す、でもレイア。此奴にてぇ出すのはホンマに許さん。』

そう言うと父母は俯いた

『母さん』

母「……なぁに…？」

『俺さ。金輪際俺ら兄弟に関わらんといてなって言ったで。なんで関わっとん。』

母「それは」

『ま。ええわ。兄さん言うことある？』

pe「…母さん達がそんな人達だとは思ってなかった。Aの言う通り金輪際俺らに関わらないで。」

母「…っ」

『とまあ、こんな感じなんで。アンタらとはおさらばや。殺すのは可愛そうやしそうやなぁ…』

そう言って父母の近くへ行き
ニコッと微笑んだあと

『オブリビエイト』

そういった、
すると2人は倒れた。

ri「…」

呆然とするレイアを横目に

『ヴァルネラ・サネントゥール』

そう呟いた。
レイアの傷は治っていく。

『……さ。帰ろう？』

そう言って手を差し伸べた。
レイアは私の手を掴んで

ri「うんっ！」

そういった