兄さん【ツイステ】 (ページ25)

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いつの日か兄が14の時だ。

私は平凡的に暮らしてた。
妹様を毎朝起こすことはなくなり、
ただひたすらに勉強の日々。
妹達や弟達を守る日々。
全てが日常化していた。

そんなある日に。

旦那様や奥様、カリムくんが集まるところで電気がついていた。

？と思い少し見てみると、

カリム、使用人が1人そして
そこには愛しの兄の姿はあったのだが。
全く変わり果てていた。

『う…そ……。』

背中は傷だらけで血が出ていて、
いつもきっちり縛っている髪の毛は
ボッサボサになり、
身体がﾋﾟｸﾋﾟｸなっていて。

ｼﾞｬﾐﾙ「ﾋｯｸｯ…」

何より泣いていた。
この状況に耐えられず、私は逃げ出した。

その道の途中。
兄のものであろう血は着いて、
道の端に

『お兄ちゃん……の…』

兄がいつもつけている髪飾りが落ちていた。
きっとあの使用人に髪の毛を掴まれた時に落ちたりでもしたのだろう。
髪飾りをぎゅっと握り、
また走り扉を開けバタンと思いっきり閉めた。

そのままベッドへ入る。
確かに最近兄をあまり見ていなかった。
私も忙しかったのは、あるが
流石に寝る間際まで見ないのは可笑しいと思っていた。

『お兄ちゃん……』

大丈夫かな。
次は守ってあげなきゃ。
私が強くならなくちゃいけない。
じゃなきゃみんなを守れないんだから。

『私頑張るから。』

待っててお兄ちゃん。

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