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北斗がいきなり立ち上がってどっかいったと思ったら
氷が入った飲み物とドライヤーを持ってきて
何も言わずに熱風をあてられた。
「ほくとあつい」
「え?」
「あつい!!」
ドライヤーの音で声がかき消されたから
大きい声でもう1回言うと
「それ飲め!さっさと乾かして早く寝るぞ!!」
って持ってきた飲み物を指して22時には寝たいシンデレラボーイに怒られた…。
北斗は身体の中から冷やすタイプなのも
付き合って初めて知った。
だって普通冷風で冷ましたりするじゃん。
なんか北斗っぽいなぁって。
私は暑いと言いながら乾かしてもらうのが好きで
北斗の乾かし方が気持ちよくなるのでされるがまま。
「はい終わり。A冷たいの飲んだから早く布団行こお腹冷える」
「…それって北斗がお腹中心にまとわりつきたいだけじゃないの?」
「何?なんか悪い?」
「いや…」
そう言うと私の腕を引き寝室へと向かう。
世話焼き母さんかなと思いきやこうやって彼氏を出してくるから何も言えなくなる。
私のこのぐーたらさが治らないのも北斗が甘やかしてくれるからだと思うんだよね。
やーやー言いながらなんだかんだやってくれるんだもん。
むしろなおさなくていいやって思い始めてる。
「北斗?変なとこさわんないで?早く寝ようって言ったのは誰?」
「…俺だけど?」
その分私は北斗の我儘に付き合ってあげてるからウィンウィンだよね?
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作者名:やま x他1人 | 作成日時:2019年6月23日 0時