九井さん ページ23
□
「あ?イヌピー?」
「ココ…」
帰り道。
青宗くんが「送る」って言ってくれて、その言葉に甘えることに。
駐車場へ向かう途中で2人で話しながら歩いていたら青宗くんを呼ぶ声が前から聞こえ、見ると随分と切長な目をした青宗くんとは対照的なイケメンが立っていた。
「…彼女できたんなら言えよな?」
「いや、違う」
『(…誰だろう)』
でも青宗くんの友達だって言うことはわかる。
けれど、彼はスーツを着ていて青宗くんとは全然違うお仕事をしていそうだなと感じる。
「この子、千原A」
「…まじ?」
「まじ」
なんで考えていると、会話は続いて行き、私の名前が出されてハッとする。
『初めまして。千原Aです』
「どーも」
それだけ短く挨拶を交わし、彼はスーツのポケットをガサゴソ動かして小さいケースを出しそこから紙を取り出す。
「これ、名刺」
『え、あ、頂戴します』
とりあえず受け取り、パッと目を通すと彼はどうやら税理士をしていることがわかった。
「金のことでなんか困ったらいつでも連絡して」
『あ、ありがとうございます…』
とてもお金を扱っているとは思えないビジュアルなのですが。
『青宗くんと九井さんは、お友達ですか?』
「幼馴染…かな」
「そ、腐れ縁ってやつ」
『なるほど…』
この人も、東卍に関係する人なのだろう。2人が話している姿を見て思う。
青宗くんが笑ってるの、レアだ。
「俺次の仕事あるから、また花垣の結婚式でな」
「ああ」
私はペコリとお辞儀をし、九井さんはそのまま去って行った。
□
771人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「東京リベンジャーズ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
水原カノ(プロフ) - くろしばさん» 嬉しい限りです( ; ; )拙い文章ですが、番外編でもよろしくお願いします…!(*´꒳`*) (2022年2月9日 23時) (レス) id: e0da8650d9 (このIDを非表示/違反報告)
水原カノ(プロフ) - みきさん» そう言っていただけて嬉しいです…!まだ続きますがよろしくお願いします(*´-`) (2022年2月9日 23時) (レス) id: e0da8650d9 (このIDを非表示/違反報告)
くろしば(プロフ) - いつも楽しくワクドキ泣きもしながら読ませていただきました!番外編楽しみにしています!応援してます!頑張ってください! (2022年1月22日 22時) (レス) @page50 id: ba268ba5be (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - 番外編楽しみにしてます!この作品めちゃ面白かったです!頑張ってください! (2022年1月22日 16時) (レス) @page50 id: 23779c598a (このIDを非表示/違反報告)
水原カノ(プロフ) - 茶子さん» 素敵なコメントありがとうございます(;_;) ティッシュの供給は間に合っていますでしょうか…?いつでもプレゼントします!(*´ω`*) (2022年1月15日 22時) (レス) id: e0da8650d9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:水原カノ | 作成日時:2021年12月23日 17時