［完］もう二度と会いたくなかった3【佐野万次郎】

博打 ページ24

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【明日お休みなんだけど、朝の3時くらいになっても全然いいから家来ない？映画鑑賞しよう(^^)】


【2時くらいに行く〜】



私たちは急遽会うことがほとんど。

ここのところ切羽詰まっていて明日は休日ということをすっかり忘れていた私はすぐに蘭にメッセージを送った。



『(メッセージ取り消さなくてよかった)』



蘭は少し忙しかったのかいつもより既読が遅く、夜の12時に返事が返ってきた。

最近の私は、タケミチくんとヒナちゃんと再会を果たしたことで、なんとなく気分が軽くなった。2人とも本当に仲が良くて、泣けるくらい優しくて。

気がつけば6月に入り、2人は来週結婚式を挙げるらしく、それに招待された。心の底から「おめでとう」と祝福の言葉が出たと同時に少しだけ胸が痛んだ。

“羨ましいな”、なんて。



『…はあ』



思わずソファーの上で膝を抱えて一つため息を溢す。

私は、ずるい。蘭のこと、そういう風にに見ているわけじゃない。蘭も、そういう風に見ているはずがない。

けれど、私が弱いせいで、彼を巻き込んでいる。



『…っ、はあっ…ハッ』



急に嫌悪感が湧き上がって息が苦しくなる。



『(…なんか、やばい)』



そう瞬時に思った。

薬、そう思ったけど動けない。一気に苦しさが湧き上がって、焦りが募る。



















ピンポーン



















突然、インターホンが鳴った。



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