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「真兄、おめでと〜」
「シンイチロー、おめでと」
『しんいちろー!おめでとう!』
「おめでとさん」
「ありがとな」
しんいちろーがお仕事から帰って来た夜。
テーブルの上にはエマのお手伝いをして頑張って作った豪華な食事。クラッカーを鳴らして、お祝いの言葉を言い合ってコーン型の帽子をしんいちろーに渡してあげた。
「いや23になってこの帽子は恥ずいな」
『しんいちろーかっこいいよ!』
「エマ〜、オレ肉食べる〜」
「ちょっと、まずは手拭いてから!」
「4人とも写真撮るからそこ並べ」
なんだか各々が言うことすることが違いすぎて特別な日だというのに相変わらずだ。
佐野おじちゃんにそう言われて4人でくっついて写真を撮ってもらった。
「A〜、苦しい」
『うー…しんいちろーが年とっちゃった…』
「オマエだって年とるだろ、来月」
『そーだけどー…どうやったらしんいちろーの年齢止められるかなってまんじろーに相談したらアホって言われた』
「それはアホだな」
『だって少しでも年齢の差を埋めたいの!』
「無理だわ」
「とりあえず苦しいから離してくれ」って言われて渋々離してあげた。
その後、エマが作ったケーキも出てきて、どの料理もめちゃくちゃ美味しかった。
エマがケーキを作ってる時に私は後ろから眺めていたけど、まんじろーはつまみ食いしてもちろんゲンコツされてた。
『しんいちろー!これね、私とまんじろーから!』
「花?綺麗だな」
『そう!えっと、ブーゲンビリアとガーベラ!ブーゲンビリアはね、魅力でガーベラはきゅーきょくの愛だって!』
「花言葉?」
『そう!』
「そっか。ありがとな」
『ふふ』
「万次郎もありがとな」
「んー」
しんいちろーはいつも以上に優しい笑顔で私の頭を撫でてくれた。ついでにまんじろーも頭をなでなでしてもらえて嬉しそうだった。
「Aは来月の誕生日何か欲しいもんあるか?」
『えー、なんだろ……あ、しんいちろーとの結婚指輪とか!?』
「はあ?」
『楽しみにしてるね!』
「あげねーよ、別の考えとけ」
『むぅ…じゃあ、また見つかったら言う!』
「ん」
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水原カノ(プロフ) - さまさん» 本当ですね…!ご指摘ありがとうございます(^^) (2023年1月12日 16時) (レス) @page4 id: dc8eb8059d (このIDを非表示/違反報告)
さま(プロフ) - 3歳は小学生じゃなくないですか、、? (2022年12月29日 10時) (レス) @page4 id: 515ce007de (このIDを非表示/違反報告)
ゴリラの娘です - 何度も見返してしまうほど面白いです!それに更新早いですね!←三週間作品を更新してない人 (2021年10月12日 19時) (レス) @page19 id: dfc5bee49e (このIDを非表示/違反報告)
ゴリラの娘です - ゑ?、、、、、あっなんだ神かぁ。好きです!更新頑張ってください! (2021年10月12日 19時) (レス) @page9 id: dfc5bee49e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:水原カノ | 作成日時:2021年10月11日 19時