［完］もう二度と会いたくなかった【佐野万次郎】

うそつき ページ22

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『昨日ね！しんいちろーにね、バイク乗せてもらった！』


「…ふーん」



今日はまんじろーは家にいるって言うから久しぶりにお邪魔する。

早速昨日起こった出来事を話すと、まんじろーは興味なーいみたいな顔しててムカつく。私にとっては人生最大のこーふんだったのに。



『まんじろーはなんでそんなに私にきょーみないの』


「何年も一緒にいたらそうなる」


『まんじろー、きらい、ひどい、さいてい』


「うっわ、それ久しぶりに聞いたわ。本当Aってガキ〜」


『うるせぇ！』


「口悪」



2人でギャーギャー言い合ってたら「ただいまー」としんいちろーの声が聞こえて急いでまんじろーの部屋を出て、玄関で靴を脱いでるしんいちろーの背中に飛びついた。



「うおっ、Aいたのか」


『しんいちろー！まんじろーがひどいの！』


「また喧嘩か…」



ぎゅーって首に抱きつく。

そしたら後ろから「あ、シンイチローが13歳に手出してる」ってまんじろーが現れた。



「してねーわ。Aー、離れろ」


『やだっ』


「というかなんでシンイチローいんの」


「今日はバイトに任せて帰って来た」


「何？でーと？」


「はあ？彼女いねーし」


『え』


「あ」



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