検索窓
今日:6 hit、昨日:10 hit、合計:184,703 hit

ページ15





『まんじろー、なんでしんいちろーに彼女いるって教えてくれなかったの』


「はあ?シンイチローに彼女?いるわけねーじゃん」


『でもいるって』


「ふーん。じゃあ、いるんじゃね」



すぐに佐野家にお邪魔してまんじろーに問いただすけど、その答えにムスッとしちゃう。



「なんでそんなにシンイチローがいいんだよ」


『しんいちろーがいいから』


「あっそ」



そしたらまんじろーも何故かムスッとする。



「ん。アメ」


『…ありがとう』



いつもまんじろーが食べてる棒付きのいちごのキャンディー。

袋を開けて口に入れる。背中合わせで座って、というか私が勝手に寄りかかって、まんじろーはそんなのも気にせずそのままゲームを続ける。



『(疲れないのかな?)』



まんじろーとのこの変な時間はけっこう好き。

何も話さなくてもいい。そんな感じ。



「シンイチローは喧嘩も弱いし、女のケツばっか追いかけてるしオナラも臭いのになんでシンイチローがいいの?」


『…いいんじゃん、なんでも』



まんじろーに教えるわけないじゃん。

私はそんなに口の軽い女じゃないよ。



「嫌だ。言って」


『なんで…っ』



思い切り後ろを振り返ればまんじろーの顔。



「教えて」


『…や、だ』



この声とこの目には弱い。
 
静かに本気を伝えてくる感じに私はいつも戸惑う。

まんじろーは本当に変な力があると思う。



「言えよ」


『…げーむ、負けちゃうよ』


「いいから」



正直、本当に理由なんてない。

ただ、しんいちろーがいいなって思うの。

ただそれだけ。



『特別な理由は、ない…しんいちろーにずっとそばにいて欲しいの』


「…あっそ」



聞いてきたくせに、素っ気ない答え。



『(…ほんと、まんじろー嫌い)』



・→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (124 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
458人がお気に入り
設定タグ:東京卍リベンジャーズ , 佐野万次郎 , 佐野真一郎   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

水原カノ(プロフ) - さまさん» 本当ですね…!ご指摘ありがとうございます(^^) (2023年1月12日 16時) (レス) @page4 id: dc8eb8059d (このIDを非表示/違反報告)
さま(プロフ) - 3歳は小学生じゃなくないですか、、? (2022年12月29日 10時) (レス) @page4 id: 515ce007de (このIDを非表示/違反報告)
ゴリラの娘です - 何度も見返してしまうほど面白いです!それに更新早いですね!←三週間作品を更新してない人 (2021年10月12日 19時) (レス) @page19 id: dfc5bee49e (このIDを非表示/違反報告)
ゴリラの娘です - ゑ?、、、、、あっなんだ神かぁ。好きです!更新頑張ってください! (2021年10月12日 19時) (レス) @page9 id: dfc5bee49e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:水原カノ | 作成日時:2021年10月11日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。