◎ もう一度あなたと◆優しい時間◆Part21【Sho.S】 (ページ6)

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ドキッ……と、心臓が鳴って

翔ちゃんと、一緒に露天風呂かぁ…と
思ったとき。

何か腰のあたりの締め付け感が緩くなった気がした。

ん？…と思いながら、首を後ろに向けると。

『これ、うまく解けないんだけど…』

翔ちゃんが私の背後で何やらごそごそやっていて……

「え、や…っ、なにやってんの？」

『浴衣脱がせてやろうかなぁって思って』

すっごく、イタズラっ子みたいな顔しながら
上目遣いで意味あり気に笑うけど…

「や、ダメ！浴衣は、……１人で…脱げる
…から」

『ちぇっ、つまんねーの』

翔ちゃんに脱がせてもらうなんて
恥ずかしいし、絶対に無理と
両手で拒否した。

『じゃあ、早く来てね』

そう言うと、自分の帯を緩め出した翔ちゃん。

えっ!?

ここで、脱いじゃうの///

私はまた翔ちゃんから、パッと目を逸らした。

まさかここで、全部脱いで露天風呂に向かうんじゃないよね…

『ハハハ、なに赤くなってんの？』

「だって…」

『Aも早く脱げよ』

「ムリ、脱げるわけない…って、……ッ///」

そう言って翔ちゃんを見上げた私の目に飛び込んできたのは、浴衣の前が全開になった翔ちゃんの上半身。

しかもパンツは、モロ見えちゃってるし…

『いつも俺の体見てるのに、なに、今日はどうしたの？ (笑)』

「見てるって……そんな、見てないから、、」

『Aのスケベ笑』

「ス、ス、スケベって、スケベじゃないし///」

『スケベの方が俺は、好きなんだけどなぁ…』

スケベが好き…って///

「わ、私…あとで行くから、先に行ってて」

翔ちゃんが、スケベな人が好きなんて言うから…

なんかドキドキして翔ちゃんのことを見れない。

『わかった、じゃあ先行ってるよ笑』

翔ちゃんはそう言うと、浴衣を脱いでいる衣擦れの音が聞こえ、窓を開ける音が聞こえた。

ガラｯ…と窓が開いた瞬間、涼しい風が私の元へも運ばれてくる。

その風に誘われるように窓に目を向けると、翔ちゃんの姿はもうなくて…

火照った身体を冷ますように私も浴衣を脱いだ。

だけど、いくらなんでも裸のまま行けるわけがないから

バスタオル一枚を自分の体に巻きつけ、もう一枚のバスタオルを手に持ち翔ちゃんの元へと向かった。

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