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“…で、そこにAいるんだろ？”
『うん、いるけど、
Aにどんな要件だよ？』
“要件まで聞く…って、櫻井はAのオヤジかよ”
『オヤジ…って、仲睦まじい恋人ですけど(笑)』
そう言いながら
またチュッと音を立ててキスしてくるから
翔ちゃんを睨むと
クスリと笑って携帯を私に渡した。
「……も、しもし？」
“あ、A？”
「うん…」
“ごめん、お取込み中に電話して(笑)”
「お取込み中…って、何もシてないから///」
“そう？なんかチュッチュッって
聞こえてたけどね〜(笑)”
「…き、気のせいだと思う…けど、
わ、私になんか用事…あった？」
しどろもどろになりながらそう聞くと。
“来週ちょっと会える？ ”
「うん、大丈夫だと思うけど…いつ？」
“あー、週末近くの方がいいかなぁ…”
「わかった、決まったらまた、連絡して？」
そう修くんに言い終わった途端
またキスしてくる翔ちゃん。
「んっ…」
“あ、また聞こえた(笑)。じゃあヤキモチ妬きの彼を満足してヤれよ(笑)”
「んん…っ」
“じゃあな(笑)”
クスクス笑って、修くんが携帯の電源を切った。
「もう！翔ちゃん！」
『いいじゃん、俺達恋人同士なんだから、
仲良しアピールしたって(笑)』
「仲良しアピールって、やりすぎだよ…」
『あいつには、やり過ぎるくらい釘さしておかねーと、何するかわかんねーからな…』
ブツブツ言ってる翔ちゃんは
やっぱり修くんの言うとおり
ヤキモチ妬きなのかもしれない…(笑)
でも好きな人にヤキモチ妬かれる…って
幸せかも。
翔ちゃんを横目で見ながら
クスッと笑うと。
『ん？なに？思い出し笑い？』
「んー、幸せだなぁ〜って、思ったの(笑)」
『それって、俺が一緒だから？』
「うん、もちろん(笑)」
そう言う私の頭をポンポンと優しく叩いて
『それじゃあ、そろそろ幸せいっぱいの我が家へ帰りますか(笑)』
そう言って、またチュッって優しいキスをしてきた。
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作者名：ミイ
| 作成日時：2015年6月18日 0時
