◎ もう一度あなたと◆優しい時間◆Part21【Sho.S】 (ページ12)

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ーSho サイド

俺が迷いもせずに向かったのは

部屋の中にあるもう一つの別室。

襖を開けると、きちんと二組敷かれた布団。

『くっついて寝るんだから、二組もいらねぇのにな(笑)』

そう言うとまた、恥ずかしそうに笑うA。

俺は足で掛け布団を蹴りあげながらAをゆっくり布団の上に下ろした。

「お布団に寝る…って、久しぶりだね」

そう言いながら、彼女は下の方から毛布をゴソゴソと引っ張り上げるから

「俺も一緒に入れて(笑)」

Aの横に体を滑り込ませるように入り

そして、自分のバスタオルを横に投げ捨てて

ちらっと彼女を見ると、慌ててパッと目をそらした。

『なにその照れた感じ(笑)』

「だって、今バスタオル取ったってことは…」

『うん、生まれたまんまの姿だけど(笑)』

「翔ちゃんがそのセリフ言うと、恥ずかしくなるから言わないで…」

そんなこと言われると、また意地悪したくなる。

『Aも早くバスタオル取って…』

そう言いながら、彼女のバスタオルに手を伸ばしてわざと耳元で囁いた。

『生まれたまんまの姿を俺に見せてよ』

「…っ///」

バスタオルを外すと同時に、彼女に唇を重ねた。

「…んっ、翔、ちゃん…」

『んー？』

唇を軽く離し返事しながら、鼻先で言葉を続けた

『Aが、イヤがるのは知ってんだけど、部屋の明かりつけたままでいい？』

そう聞くと、Aは黙り込んでしまった。

『A？』

「それ、私がイヤだって言ったら消してくれるの？」

『うーん、たぶん(笑)』

「たぶんって？」

『A次第かなぁ(笑)』

「…え？私？」

『Aが自分で消して来るならいいよ』

「うん、わかった」

そう言って、バスタオルに手を伸ばしたから

Aより先に手を伸ばしてバスタオルを部屋の隅に放り投げた。

「え？」

『もちろん、明かりを消しに行く時は生まれたまんまの姿でお願いします(笑)』

「もう！翔ちゃん！さっきから、私に意地悪してるんでしょ！」

『バレた？(笑)』

「ひどいよ…」

『じゃあ、今から…優しくしてあげる(笑)』

そう言って、俺は笑いながらAに唇を重ねた。

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