贈り物 ページ6
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防護服の男は、研究所の二階の隅にある
智の病室を訪ねた
あの後、青年は
数日に渡る 長い長い眠りについたが……
目覚めてからは、まるで何事もなかったかのように
ただ穏やかな顔で
ベッドに横になっていた
「……随分と顔色が良くなったね
あともう少し体力が戻れば、退院かな」
ぼんやりと窓を眺めていた智が
男の声に顔を向ける
「……サカキさん …… 別に いいのに」
「ダメダメ。
きみは誰かが見てないと、ちっとも食わないんだから。
今日もきっちり拝見させてもらいに来たよ」
そう言って サカキは智のベッドを起こし
脇にどけられていた食事をテーブルごと引き寄せた
目の前に戻された食事を
智はつまらなそうに眺め、仕方なくスプーンを握る
「そんなにイヤかい？
しっかり食べて力つけなきゃ、いつまでたっても外に出られないぞ？」
「別に… 出たい わけじゃないし…
…食べるのも… なんか 疲れんだもん」
そうぼやき、面倒臭そうに
その一口を口へと運んだ
「……まぁ、確かに……
ここでは難しいだろうね、楽しみを見つけるのも……
でもきっと、外に出れば変わる
どんな事にも楽しさはあるもんなんだ。
それこそ食事する事にだって……」
「… …そういえば
覚えてる母さんは、いつも飯を作ってて
俺が食べるのを 笑ってみてた
あれも 楽しかったのかな」
「……ああ きっとね
と、…そうそう
今日はデザートを持ってきたんだ、ほら」
サカキは小さな包みを智に差し出す
戸惑い、開けていいのか迷った様子の智に
サカキは微笑み促した
「うちの嫁さんがキミにって。
普段 俺には作ったりしないんだよ？
味の保証は出来ないけど
でもこういうのは気持ちだからね」
取り出したカップケーキを
両手に持って見つめる智
「…あ…の …… ありがとうって…」
「伝えとく。ぜひ食べてみて」
智はそれを
小さくちぎって口に入れた
少しパサついたスポンジが
喉に詰まる
……でも、息苦しいのは
それのせいでは ない気がした
包みに書かれた『智くんへ』という文字
そして
隣で反応を待つサカキの笑顔
ああ、そうだ
母さんは……いつも この顔をしてた
そう思ったら鼻の奥が痛くなって
ケーキが段々ぼやけてきたから
わざとむせたフリをした
初めて感じた『おいしい』は
どうしようもなく胸に詰まって
なかなか飲み込む事が出来ない
苦しくて 目が熱くって
瞬きしながら ケーキをちぎった
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サハラ(プロフ) - ぴぃちゃん サハラはお菓子作れません(笑) 計るのがダメなのです(^_^;) でも料理はちょっといい感じです♪ダイナミックです♪(笑)そして おっとりのんびり動じない…とよく言われます♪赤やピンクより 青や緑のイメージらしいです(汗)… (2011年1月15日 1時) (携帯から) (
レス) id: b75127c789 (このIDを非表示/違反報告)
ぴぃ(プロフ) - ほんとに食欲旺盛で(-_-#)部活も引退してるので食べたら食べただけ太る(-_-#) ぴぃのｲﾒｰｼﾞは〜…お友達とかに料理やお菓子を作って“作りすぎちゃったから〜(^-^)”って日々おすそ分けしてそう！あ、サハラさんのｲﾒｰｼﾞですよ(^O^)最近乾燥して肌荒れが(*_*)← (2011年1月14日 17時) (携帯から) (レス) id: f1ccddccc9 (このIDを非表示/違反報告)
サハラ(プロフ) - マキ姉さんですら見つけられないとなると…手にいれてもだめか〜(；∇；)…見たいな〜…まぁ、もうすぐ去年のコンサートＤＶＤが出るし…それを楽しみに我慢します♪ (2011年1月14日 15時) (携帯から) (レス) id: b75127c789 (このIDを非表示/違反報告)
サハラ(プロフ) - にゃにゃちゃん いきましたよ〜 これからもファイトです♪ (2011年1月14日 15時) (携帯から) (レス) id: b75127c789 (このIDを非表示/違反報告)
サハラ(プロフ) - ぴぃちゃん わかる！学生時代のお腹のすきかたったら半端じゃなかった(笑)…今は食べるの面倒くさいときもあるのに…歳なのか!?(°□°;)… こたつに細工するとは…そちもなかなかやるの〜(￣ー￣)←誰!?(笑)… (2011年1月14日 15時) (携帯から) (レス) id: b75127c789 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サハラ
| 作成日時：2010年12月19日 18時
