上辺だけなんかじゃないよ (ym×in) (ページ23)

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知念side

｢伊野尾先輩、、です、、、、よね、？？｣

薄暗い廊下に僕の声だけが響く、、

先輩は僕のことをじっと見つめてて僕も負けじと見つめ返す、、

どのくらいそうしていただろうか、、

_____________

伊｢ふふ笑、そうそうそうですよ、
俺は伊野尾慧、いのおけいです笑｣

バレちゃった笑やっぱりちねんくんは凄いなぁと感心してる先輩、

あ、可愛い、、じゃなくて！

｢なんで、そんなカッコしてるんですか、、？｣

僕は率直に言いたいことを先輩に伝える、

すると先輩はふっと悲しそうに微笑んでからこう言った。

伊｢俺の中まで見て好きになって欲しいから。｣

｢中まで、、って、親衛隊まであって先輩めちゃくちゃ愛されてますよ？？｣

まだちょっと分からないから聞いてみる。
先輩は今まで中を見てもらってないってこと？

伊｢そぅ、それはね。それは凄く嬉しいんだ、

でもね、そーゆーんじゃないの、

あの人たちは俺の容姿を見て集まってきてる
でしょ？だから
ホントの俺を見た時に、
いつか離れて行っちゃうんじゃないかって

怖いの。｣

そう話す先輩の肩は小さく震えてて、
過去に何かあったんだろうな、ということを感じさせる。

伊｢でも今はこんな俺だけど
ちゃんと中身を見て好きになって、
友達になってくれた人も沢山いるから、
だから俺はこうやって生活出来てる。｣

だから何ら悪いことなんてないんだけどね、と
先輩は微笑むけど、その笑顔の裏に何かあるような気がして僕はつい聞いていた。

｢先輩それだけの理由じゃない、、ですよね？｣

そう言うと先輩はそれだけだよ～と笑ったけどじっと先輩を見つめる僕に負けたのか、

ぽつりと言葉を呟いた

伊｢襲われないようにね、するため、なの。｣

襲われないように。それは先輩が以前襲われたということ、
だからそれが二度とないようにしてるってことだ

その後の先輩の口から出る事は衝撃的すぎて
僕は言葉が出なかった。

親衛隊の部長らに襲われて
服こそは脱がされたけどなんとか薮くんたちが助けてくれたこと。

その子達はその後も狙っててストーカー行為も沢山あったこと

それで先輩は精神的に病んじゃって、
一時期登校できなくなったこと。

_______________

そんなこと親衛隊では聞いたことなかった。
やっぱりもみ消されたってゆうのが本当だろう