◆１５４◆ ページ4
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あれからずっと学校には行ってない
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私はずっとずっと…この暗い廃墟に閉じ込められたまま
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光の射さない世界に…自由を奪われて、囚われたまま………
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正直…今の私は、生きてるのに死んでるのと、同じ状態だと思う
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翔「ねぇ…A、こっち向いてよ。可愛い顔、見せてよ…」
A「…………………………………………」
翔「本当にAは、どんな顔をしてても可愛いね…」
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翔はこんな事をして何が楽しいのか………
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これが立派な犯罪だという事に、頭の良い彼は気付いてないのだろうか？
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これはどう考えたって…誘拐なのに……………
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翔「…A………………………………………」
A「んっ………………………………………………！」
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名前を呼ばれて、片手で顔を掴まれて
予告もなしに唇を塞がれた………これも、よくある事だ
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A「んっ……ふぁっ…っ………ぁ、んっ…」
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私はなんとか逃れようと、顔をそむけようとしてみるが
片手でしっかりと押さえられているので、無理だった………
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苦しくて………思わず声が漏れてしまった……………
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薄暗い、希望も未来も何もない廃墟に、私の声と
古いベットがギシギシと軋む音だけが響き渡った
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作者名：みったん
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mittan/
作成日時：2013年2月1日 19時
