○◆〜２４２〜◆○ ページ33
急にオーラが吹き出しかと思えば、目の前にいた筈のヒソカは
「形勢逆転、ってトコかい？」
後ろから、その筋肉質な腕で僕の首を抱きしめていた。
「うっ・・・」
キュ、と軽く締め付けられ絶妙な息苦しさが襲う
死なないことは分かっていても、体は危機感に震えていた。
人間の厄介なシステム
死ぬという運命を、４０％頭が理解すると「火事場の馬鹿力」ってのを発揮して死を回避する
だけど５０％を超えたその瞬間に体は運命に従おうとし始める。
本人の意志とは関係なく
まだ助かる糸口があろうとも。
「はは、ホントだね・・・」
現に、僕は少しばかり動けなくなっている。
少しばかり、と言うのは僕の頭は運がいいのか悪いのか４５％で理解を止めてくれたからだ
希望で胸中を埋めることが出来れば、この状況を挽回する手立ても見つかることだろう。
しかし、運命とやらはそんなに甘くなかった
「あっ・・・・」
しゅ、と右手に会った重量感が消えた
そう
僕の武器である、あの鎌が消えてしまったのだ。
原因はただ一つ。
僕の心がどうしようもなく動揺したからだ
ヒソカは僕を殺さない。
そう分かっていたにも拘らず、死の恐怖が隣にあることに心は竦んでしまった
そして心の動揺は具現化することにもおよび、正しくカストロと同じ末路を辿っている。
「・・・狙いはこれかぁ」
「うん★君の鎌、案外切れ味良くてね◆」
なるほど、僕の鎌は良いセンいってたわけか
少し嬉しくなる。
「でも僕・・・」
すぅ、と少し息を吸い込む
そして吐き出すと同時に肘を真後ろに引いた。
「★」
警戒していない鳩尾は、簡単に僕の肘を受け入れてしまった
おかげでヒソカは少し力を抜いてくれる。
その一瞬で何とか抜け出す
「・・・油断してた◆」
「そりゃご愁傷様」
そういうと、審判は少し困った顔をした。
今のを攻撃と取るか否か、と言ったことについてだろう
「あ、今のノーカンで」
そういうと、一気に迷いが晴れたような顔をした。
うん、今の取られなくてよかった
「いいのかい？」
「ん。今のは違うから」
説明しにくいけど、何というか・・・
僕としては攻撃の意味でやったんじゃないからってコト、かな？
まぁそれはいいとして←
「ここから本番っ！」
「鎌はないよ？」
そう、そこが問題だが。
でも僕って頭良くてさー・・・
「ムーブ！！！」
僕は一枚の札を手に、そう叫んだ
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Sherry(プロフ) - 続きがメッチャ気になります！！ (2020年8月2日 13時) (
レス) id: 3f5e0ad5e3 (このIDを非表示/違反報告)
たぬぽこ//tanupoko(プロフ) - があり、これからどうなっていくのかと気になってしまいました。他の方のコメントにもありましたが今後更新されることがあったらとても嬉しく思います！今まで楽しませて頂きありがとうございました！長文なってしまいすみません（汗） (2019年3月13日 0時) (レス) id: 7891f007bf (このIDを非表示/違反報告)
たぬぽこ//tanupoko(プロフ) - コメント失礼します。時間を忘れて読み耽ってしまうくらいに話を読み込んでしまいました。おかげで『終わり』という文字を目にした時に驚きの余り、思わず声を上げてしまったほどです(笑) 彼女達が夢の中でどの世界でこれからも生きていくのかという選択を出された場面 (2019年3月13日 0時) (レス) id: 7891f007bf (このIDを非表示/違反報告)
オレンジ(プロフ) - あ、の、気が向いた時でいいので更新してくれると嬉しいです よろしくお願いしますorz (2018年4月11日 9時) (レス) id: 25f8135882 (このIDを非表示/違反報告)
紫穏(プロフ) - 続きを楽しみにしています！ (2018年1月23日 16時) (レス) id: 99c111cba5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：方瀬梨乃 | 作成日時：2015年3月26日 23時
