70:返してよ。 ページ11
流石、と言えばいいのだろうか。
2人は圧倒的な力の差を見せつけ、安西透を行動不能に迄持ち込んだ。
それも中也なんて異能力を使わずに、だ。
それに最近姐さんから聞いた話、太宰さんは元ポートマフィア最少年幹部。
そして芥川君の師。
何時もは阿呆らしい感じを見せているけれども、本当は誰よりも強く頭が良く、天才とも言える人なんだ。
中原「太宰手前力が劣ってんじゃねぇか。」
太宰「煩いなぁ。君は相変わらずゴリラみたく怪力だね。チビゴリラって言うあだ名を今考えたのだけれどどうかな?」
中原「殺されてェんだな、よし分かった」
安西透を行動不能にしてからは只管に喧嘩。
私を檻から出す事も忘れてる。
私が檻の中から2人を見ていると、安西透がいきなり立ち上がった。
安西「痛いなぁ……あ、A」
太宰「なぁんだ、まだ生きてたの?」
太宰さんの雰囲気が一気に黒いものへと変わる。
私は若干後退りをしてしまった。
安西透はそんな太宰さんにもお構い無しに、私に話し掛けてくる。
安西「俺は君のお兄ちゃんなんだ。Aの事は何でも知ってるんだ」
安西「例えば君は"2回"記憶喪失になった事とか。お腹にっガハッ!!」
中原「手前それ以上喋んじゃねぇ。本気で殺すぞ」
中也が安西透の頬を殴る。
そして脅す。
……私が2回記憶喪失になった?
安西「君はこの太宰治が元ポートマフィア最少年幹部だって事を知らなかっただろう?」
安西「君はポートマフィア時代、まだ太宰治が居た頃に記憶喪失になっている。そして最近記憶を戻したんだよね?なのに、何故太宰治の事を覚えていない?」
確かに……。
だが今はそんな事は考えていられない。
頭がこんがらがっている。
それに、中也と太宰さんが気持ち悪いくらいに殺気を出している。
まるで、私秘密をこれ以上言わせないようにする為に。
ねぇ、教えてよ。
ねぇ、私の記憶を返してよ──!!
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キヨ(プロフ) - 一言。おもしろすぎる!!! (2018年3月10日 0時) (レス) id: dce48f9ebd (このIDを非表示/違反報告)
瑠中(プロフ) - え、続きが気になって夜も眠れn((この作品大好きです!!もう、もう、大好きです(語彙力)更新頑張ってください、いつまでも待ちますよ!! (2017年12月11日 23時) (レス) id: 85b8b74290 (このIDを非表示/違反報告)
生華(プロフ) - みりんさん» 楽しみだなんて……滅相も御座いません。夢主様を想像と合っていると言ってもらえると凄く嬉しいです……有難うございます! (2017年6月16日 23時) (レス) id: e20f570410 (このIDを非表示/違反報告)
みりん - これ本当に最近の楽しみにしています!出てくる中也さんもかっこいいし夢主もだいぶストライクです!頑張ってください! (2017年6月16日 7時) (レス) id: 7cc03e2002 (このIDを非表示/違反報告)
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