42:彼奴。 ページ3
中也さんはまだ言葉を続ける。
中原「こんな最低な俺見てェな奴と手前じゃ釣り合わねェんだ。だから、」
『待って下さい』
中也さんは「嗚呼」とだけ言い黙った。
このまま"離婚する"だなんて嫌だ。
私が知りたいのはあの日の事だけじゃない。
誰も教えてくれない昔の私、だ。
『最後に、昔の私がどんな人だったかだけでも教えて下さい』
私は座りながらも中也さんに頭を下げた。
中也さんは「少しな」と言ってくれた。
私は頭を上げ「有難うございます」と言った。
中原「昔の手前は、太宰みたいな奴だった」
『と、言うと？』
中原「……残酷な奴だったんだよ。人を殺めるのに躊躇1つねェ、最強最悪の暗殺者だった」
嗚呼、だから紅葉姐さんは私が幹部候補だったと教えてくれたんだ。
それにしても、最強最悪の暗殺者で太宰さんみたいな人だなんて……
『最高じゃないですか……』
中原「は？」
急いで口元を押さえる。
何故今この状況で「最高」と言う言葉が出た？
中也さんも驚いているし、私も驚いた。
『……今のは忘れて下さい』
中原「あ、嗚呼」
『太宰さん、ですか。可也残酷な人だったんですね、私』
中原「例えだからな。」
『……因みに中也さんと私。中也さんと彼の人。何方が先だったんですか？』
中原「彼奴だ。」
『なら私はオマケだったんですね？』
中原「違う。彼奴とは交際止まりだ。寧ろ俺は手前を可也愛していた。」
私は、今の中也さんの言葉に怒りそうになった。
じゃあ何でその人とは別れないのか。
私を愛しているならその人と別れれば良かった話じゃないか。
私はもう中也さんの意味不明な事を聞くのが嫌になり、部屋に戻ろうと椅子から立ち上がろうとした。
『い"ッ?!』
が、立てず、また座ってしまった。
中也さんが女の人と接吻したのを見た日の、あの日と同じ頭痛がまた私を襲ってきた。
もはや、痛いじゃなく苦しい。
中也さんは「大丈夫か？」と声を掛けてくるだけだった。
私は頭を抱える。
視界が揺れる。
呼吸が出来ない。
椅子から落ちる。
頭から床に倒れる。
1つ1つの今の私の状況が頭にどんどん溜まっていく。
『はッ……痛ッい……』
中原「おい、A?! 大丈夫か!!」
早く、助けて。
でないと私が私じゃあなくなってしまう気がするの。
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生華(プロフ) - みりんさん» 有難う御座います！1日の楽しみだなんて……嬉しすぎます(´；ω；｀) (2017年6月4日 20時) (
レス) id: e20f570410 (このIDを非表示/違反報告)
生華(プロフ) - 和さん» 有難う御座います！今日中にはIV作るので、是非とも其方でも宜しくお願いします！ (2017年6月4日 20時) (レス) id: e20f570410 (このIDを非表示/違反報告)
みりん - ぁぁぁぁぁあ楽しみですこれ一日の楽しみにしてます！ (2017年6月4日 0時) (レス) id: 7cc03e2002 (このIDを非表示/違反報告)
和(プロフ) - お疲れ様です！楽しみにしてます！！ (2017年6月3日 19時) (レス) id: 70dae8966d (このIDを非表示/違反報告)
生華(プロフ) - 雪風司令さん» 考察してくれてるんですね、有難う御座います！話を読みつつ、最後に何が繋がるのかを考えながら読んで頂ければ幸いです！ (2017年5月30日 7時) (レス) id: e20f570410 (このIDを非表示/違反報告)
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