姫野家の守り神に一人の刑事が恋をした(怪異症候群）

猿夢　裏警察署２ ページ29

ダンボールだらけの物置


美琴「Aが頑張ってるんだから私も何か見つけなきゃ」


　《ガサッガサッ》《ゴソッゴソッ》


美琴「この『ドライバー』使えないかな？Aはどう思う？」


美琴「…て､今Aはアイツと戦ってるんだった」


美琴「私､Aがいなきゃ何もできないのね・・・」


A「そんなことないわ」


美琴「！！､A！」


A「美琴」 ギュッ


美琴「A！？」

A「…美琴､貴方は本当に何もできない
訳じゃないの｡何をしたら良いか
　 分からないだけよ｡だからゆっくり探せばいいわ」


美琴「A…私は…」


A「それに美琴は何もしてない訳じゃないのよ？」


美琴「…え？」


A「だって､私の心の支えは貴方よ｡それに
『くねくね』の時に『くねくね』が
　 張っていた結界が薄くなったから美琴に会えた｡
美琴と再会してわかったの
　 結界を薄めたのは美琴の力だって」


美琴「じゃあ私はAの役に立ってるの？」


A「えぇ､それどころか助けられてばっかりよ」


美琴「そんな！Aの方が！」


A「いいや！美琴の方が！」


　「「……」」


「「フフ､あはは！！」」

A「さあ！頑張ってここから出よう！
そして氷室達と笑い合おうよ」


美琴「うん！」

＊・＊机だけの事務室＊・＊


A「そこの奥の机の引き出しをさっきの
『ドライバー』で開けて頂戴」


美琴「うん」 ｷﾝｯ ｶﾞｺｯ


A「何か入ってた？」

美琴「『金貨』が入ってたよ｡でも何に使うのかな？」


A「さっき違和感のある自動販売機があったから
そこで使うんだと思うわ」


美琴「さきに使いに行く？」


A「そうね」


美琴「じゃあ行こう」

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