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織山尚大と私 ページ18
―――百々の家―――
「お、お兄ちゃん！？なんでいるの！？」
「なんでいるのって…笑 そりゃ今日は部活ないんだからいるでしょ。」
「早帰りなら言ってよね…。」
「あー、えっーとこの子は誰？」
私は、いきなり話しかけられた。
『あ、えっと、こんにちは。』
「こんにちは。」
尚大は無表情で、こっちを見ている。
「もういいよ！A！私の部屋行こ！」
『う、うん。』
私はももに腕を引っ張られながら階段を登った。
「へぇ。Aって言うのか。」
尚大はAに聞こえない声で呟いた。
―――――――――――――――――――――――
「ごめんね、お兄ちゃん居るって知らなくて…」
『いや全然大丈夫だけどさ、なんでお兄ちゃんいるとダメなの？』
そう言うと、ももは険しい顔で話し始めた。
「Aは、そんなことないんだと思うんだけどさ、実は中学の頃お兄ちゃんに恋した子が居て…」
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作者名：元木湧の左手 | 作成日時：2021年10月24日 14時
