3150組と私。 (ページ16)

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私が、教室に戻ってきたらももが目を輝かせてこっちへ近づいてきた。

「ちょっと！！A！！平塚くんとも仲良くなったの！？！？」

『う、うん。なんか、成り行きで…笑』

「ちょっと〜、なにそれ！！放課後私の家に来てよ！話そ！」

『いいよ！そう言えば、ももの家に行くの初めてかも。』

ももは、絶対に私を家に入れたくないようで、何故だろうといつも思っていた。

「あー、今日はねお兄ちゃんが帰り遅いんだよね。いつもお兄ちゃんがいるからさ〜。」

なんだ、そういう事だったのか。と私は思った。

『じゃあ今日掃除終わったらすぐ行くね。』

「うん！来てきて〜！」

―――放課後―――

『今日も落ち葉多いね〜』

「うん。大変だね。」

「A今日一緒に帰らない？」

『あ〜、今日は友達の家にそのまま遊びに行くから…。』

「そうなんだ！友達は、なんて名前なの？」

『えっーと、織山百々って言うんだけどね…』

「えぇ！？」

黒田は、いきなり大きな声を出した。

『えっ！？なに？どうしたの？？』

「あの、めっちゃイケメンな織山尚大の妹？？？」

『え…。わかんないけど、イケメンなお兄ちゃんいるって言ってたかも。なに、有名なの？』

「有名もなにも、ダンス部の部長で、めっちゃイケメンだよ笑笑」

『でも、今日はいないって言ってたし…。』

「あー、残念だね。まぁ俺もちょっとしか話したことないんだけどね。」

「あ、わくは織山先輩と仲良いかも。」

『わく…？』

「あー、俺の友達に元木湧ってやつがいてね…」

あぁ、3150組か。と私は思った。

すると…

「A〜！！もう掃除終わりでしょ？早く帰ろーよー！」

ももが大声で私を呼んだ。

「えっ！？黒田くん！？あ、お邪魔だったかな…？ごゆっくりどうぞ…笑」

『待って待って！もも！』

「じゃあ、俺もう行くわ！またね！」

そう言い、黒田は気を使っているのか走って帰ってしまった。