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zm視点


結果。
我々国の幹部がA国をつぶした。つまり我々国が勝利ということだ。
我々国から死者は出ずに終わった。
だが...
『...A』
Aは手榴弾を素手でつかみ、体を丸くし自分を犠牲に爆発した。
だが装備を着ていたおかげか命は助かった。
でも...その痛々しい姿で医務室のベッドに寝ているAを見ると
涙が止まらなくなる。それか自分を攻めてしまう。

A....痛いやろぉな..起きてほしいけど起きてほしない。
痛みを感じてしまうと思うから。
手榴弾を握ったほうの腕が二の腕の途中からあらへんし..
顔の三分の一が火傷や....、しかも心肺停止になる回数が多い。
もう...希望がねぇ...みあたらへん..

_「ゾムさん」ニッ
『...』

妄想したって無駄やねん...せやけどそうせな生きて行けへん。
俺が苦しめた..苦しい思いをさせたっていう現状..
自業自得なんは分かっとるんや..でも...、












「ゾムさん...?」
『は、?』
顔をあげると薄っすら目を開けたAがいた。

「...すみません...気持ちを受け取れなくて」
『ええんや..オレが悪い...』
「お互い様ですよ」フッ
そう言って柔らかく微笑むA。
でももうすぐ消えてしまうかもしれないという不安が脳裏をよぎった。
『...』スッ
「..、...ゾムさ、ん?」
『.....ゴメン...ゴメンな....ッ』
「...」

情けない。男が女に抱き着いて謝罪文とか...しかも泣いてるし..
A..お前がおらへんかったら..我々国のみんなが暗闇に落ちるんや..
...でも..みんなのために生きろって言うたら..背負わせてまうよな..
「ゾムさん...私は死にません。宣言します。
  皆さんと笑いあってから..」サス
抱きしめ返してくれたAは
そう言いながら優しく俺の背中をさすり、優しい声色でそう俺に言葉をかけた。




『好きやで...、ッ..ゴメン..な?』
「笑っててください...ゾムさんの笑顔素敵ですので」ニコッ
気付くと漏れていたそのことばにAは俺の知ってるAのままで
言葉を返してくれた。

好きなのは本当だ。
恋愛の方ちゃうけど....いや..きめつれはせぇへんけど。
好きという気持ちは分かる。

「皆さんのところ...行きましょう?」
『...おうッ!』ニカッ
そしてAを背負い、医務室を出た。

夢を見よう。→←守りたいんだ。


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ひとらんらん!白色


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作者名:Sと言われるM | 作成日時:2021年7月30日 14時

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