23話 ページ24
感じたことの無い感情に飲まれそうになっても、案外言葉ってスラスラ出てくるもんなんだなって改めて実感した。
そう思うと何も感じなくなって冷静になる。
わかった、きっとこれは冗談だ。京介がそんなの私に言うはずがないもん。
「……冗談でしょ？紛らわしいし苦手だっていったじゃん〜！！」
「え…」
「そういうのはちゃんとした好きな子にいいなよ。…あ、練習相手はやんないからね、烏丸」
と言って烏丸の背中を叩いて何とか誤魔化す。大丈夫、いつも通り…
見えた表情だっていつもの無愛想な真顔。
「お、田中は引っかかんないんだな」
「何年烏丸に騙されたと思ってんだよ…桐絵先輩じゃあるまいし」
「小南先輩にチクるぞ」
「やめろまじで」
苦虫を噛み潰したような顔になって立ち止まっていたら、「冗談に決まってんだろ」なんてこっちを1度も見ないでぼやいて先を行ってしまう。
いつもなら振り返って待ってくれてた。距離感が遠のいて行くのが妙に違和感を感じる。
居心地が悪くて吐き気がしそうだ。
たった数分の出来事私達は京介から烏丸、Aから田中の仲へと逆戻りした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 350人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ワールドトリガー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
じゆんきむ(プロフ) - この作品を昔読ませて頂いていてすごく好きで久しぶりに読みたくなって探したのですが、続編が消えてしまっていました、、もし作者の方が見れるようでしたら続編復活してして欲しいです！！ (11月1日 22時) (
レス) id: b4c10966c3 (このIDを非表示/違反報告)
ユイ - 木戸司令じゃなくて城戸司令ですよ！ (2020年12月11日 22時) (レス) id: e84559c347 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：とーすと | 作成日時：2020年4月6日 14時
