「女子会再び」(肆) ページ4
全員揃った為、皆は円になって座った。
「Aさん雰囲気変わりました？」
かぐや姫がAをじぃっと見つめ、丸い瞳をきらきらさせながらそう言った。
「えっ？」
Aが首を傾げたのとほぼ同時に「分かるー！」と、かぐや姫の発言に強く賛同したのは金魚姫。
「なんか明るくなったよねー！ 前が暗かったとかそういう意味じゃないけど……何て言うんだろ、元気になった？ って感じ？」
金魚姫の分析は大雑把だが、的を得ているような気もしなくない。
「まあ女って、恋人出来ると途端に化けるものだからね。ねぇA？」
煙々羅がAに向かってわざとらしく目配せしてくる。
「えっ……あ、恋人……」
荒と目が合ってしまう。
「そ……そういうもの……なのですかね？」
困ったような照れ笑い。
「何その初々しい反応〜！ 可愛いねえ〜！ A〜！」
髪喰いはうずうずと身を震わせた後、両腕を広げてAに飛びついた。
「あ、あの。髪喰い……」
もみくちゃにされAは苦笑いを浮かべるしかない。
髪喰いは抱き締めるついでにその綺麗な髪に頬を寄せたり、指に絡めてサラサラとほどいたりした。
「髪喰い。離してやりなさい」
水を差す煙々羅に、髪喰いは物足りなさげに言い返す。
「ええーもうちょっと愛でさせてよー。怖いものなんてなさそうなAが実は恋愛に奥手とか可愛過ぎでしょ……っあ！」
ようやく荒の異変に気がついた髪喰いは、弾くようにAを解放した。
殺気立った荒の形相に、金魚姫とかぐや姫が手を取り合いながら怯えている。
「彼氏持ちの乙女にやってはいけないことをしたわね、髪喰い。しかも彼氏の目の前で」
冷徹な目線を寄越しながらにじり寄る煙々羅に圧倒され、髪喰いは尻餅をつきながら後退る。
「姉として恥ずかしいわ」
煙々羅の背後に控えている小鬼がカチカチと牙を鳴らしていた。
「えっ、ちょっ、やめて姉さん！ 僕そんな邪なつもりはなくって、あっ、ああぁー！！」
小鬼による五連続攻撃。
髪喰いの断末魔が周囲に響き渡った。
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イズモ(プロフ) - 茶々丸さん» わ〜ご愛読ありがとうございます！！…荒の声優さんに念を送ってもらいましょう！(平安京ラジオ) (2019年9月23日 18時) (
レス) id: 2950d60cf9 (このIDを非表示/違反報告)
茶々丸 - 一年経っても見させてもらってます！荒来てくれえぇぇ！大歓迎だぞぉぉお！ (2019年9月23日 10時) (レス) id: 65a910c7b3 (このIDを非表示/違反報告)
イズモ(プロフ) - 横ごりらさん» ！！確かに！荒って何か…自分のこと好きじゃなさそうな気がするんですよね…伝記でもどっちかと言うと人間より自分を責めてる感があるように思えますし…どれも個人意見ですが(´-ω-`)こちらこそ、荒のこと語り合えて楽しかったです！ありがとうございました！ (2018年9月11日 21時) (レス) id: 2950d60cf9 (このIDを非表示/違反報告)
横ごりら(プロフ) - イズモさん» ｢愚か者め！｣｢愚かな･･｣とかもよく言ってますが、｢愚か｣って、自分自身にも思っててよく使う言葉なのかな･･とも思いました>< いえ！とんでもないです！またイズモさんのお話を聞けてとっても嬉しいです！(^///^)お返事くださり有難うございました！ (2018年9月11日 9時) (レス) id: 72764b205c (このIDを非表示/違反報告)
横ごりら(プロフ) - イズモさん» 私も想像になってしまいますが、もしも叱ってくれているのだとしたら本当に優しいですよね･･･常に無表情で厳しい言動の裏では、本当は自分以外の存在をいつも気にかけてくれているのかなと思えます(；_；)いっそ本心から見下して関わらなければいいのに･･(；_；) (2018年9月11日 9時) (レス) id: 72764b205c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イズモ | 作成日時：2018年6月30日 20時
