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轢かれた本人は、上も下も、右も左もわからない、真っ黒なところにいた。
ここは、何処だろう?
彼女はそう思った。
自分は、そこに倒れていた。
驚いて、上半身だけ起き上がるが、不思議な感覚が消えなかった。
私は今、地に座っているのか?私は今、暗いくらい穴に落ちているのではないか?
困惑した。何を、すればよい?
「さァ、起きたかい?」
一瞬で暗かったこの場所は真っ白になった。
「ま、眩しい」
私は目が眩んだ。
「あ、御免なさい。悪気は無いと思うわ」
無い、と断言は出来ないのか。
「さて、私は忙しいの、時間がないわ。」
「ん、私は_____」
「忙しいから、その疑問は後でね!」
どうして。と云う前に、私の座っていたところに大きな穴が出来た。
「行ってらっしゃい」
「うァ!わああぁぁああぁあぁぁぁぁああぁ」
「やっぱり、あんな少女には無理だったわ。彼女なら、いけそうね」
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もぐ@低浮上(プロフ) - 雷くんさん» 姫君と呼ばれたい願望から出ました (2021年4月5日 10時) (レス) id: ac49fababa (このIDを非表示/違反報告)
雷くん - 芥川の姫君でやられましたby男 (2021年4月4日 21時) (レス) id: d66c9fae33 (このIDを非表示/違反報告)
もぐ@低浮上(プロフ) - YUKIさん» 有難う御座います (2021年4月4日 19時) (レス) id: ac49fababa (このIDを非表示/違反報告)
YUKI - とても好きな物語でした。続き頑張って下さい。 (2021年4月4日 15時) (レス) id: e305977ea6 (このIDを非表示/違反報告)
_R_@低浮上(プロフ) - 瑠璃さん» またまたコメント有難う御座います! (2021年3月21日 14時) (レス) id: ac49fababa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もぐ | 作成日時:2021年3月11日 15時