俺はモテたいです！！！【男主】

モテない俺の12日目 ページ13

「なんだ、知り合いなの。」

意外そうな顔で俺を見る太宰。俺そんな知り合い少なそうに見える？なんか悲しくなってくるぞ？？

『あぁ、俺の愚痴よく聞いてくれてるんだよ、織田作は。』

「今日も愚痴を言いに来たのか？A。」

『いやいや流石に違うよ！？こんなとこまで追い回してまで愚痴言いに来るとか俺はやな奴かっ！』

「そうなのか？なんだか暗い顔していたから、何かあったかと思ったんだが。」

『……何でわかるんだよぉ。』

俺、ポーカーフェイスしてたはずなんだけどなぁ。織田作って俺が愚痴言いたいって時すぐに分かってくれるよなぁ。イケメンかよ。

「正解だよ、織田作。」

俺が考えている間に太宰の野郎が話に割り込んで俺の任務の事、それで、ターゲットが女だった事等全て話した。

てか何であいつ平然と人の個人情報漏らしてんの？あいつの頭の中にプライバシーという言葉は無いの？？

「A、本当に大丈夫か？愚痴ならいつでも聞くぞ？無理しないでくれ。」

『織田作、俺はお前が良いやつすぎてオレオレ詐欺とかに騙されないか心配だよ。』

俺の事情を知って、心配そうな顔でこちらを見つめてきた織田作に俺は真顔で返した。

本来なら思いっきり飲んで、愚痴りたい所なんだが、残念ながら俺は二日酔いだし、おまけに嫌がらせの権化である太宰もいる。

『今日はやめておくわ、織田作、また後で愚痴っても良いか？』

故に断るしか無かった。

うぅ、織田作に会えたんだから何か話したかったのになぁ！！

「あぁ、分かった。」

俺が我慢していないことを知って安心したのか織田作は優しく笑って、また手元のカップに目を向けた。

「えぇ！飲まないのかい？残念だなぁ！」

『一回自分の胸に手を当てて考えてみろ、俺がお前の前で安心して飲む訳ねぇだろ。』

「心外だなぁ。単純にAと飲みたいだけなのに！」

『本音は？』

「酔ったAを録画して、ポートマフィア内の女性全員にばら撒いた後、二日酔いを二重にして、苦しんでるAを見たい。」

『よっしゃ殺してやるからそこ動くなよ？』

あいつ何満面の笑みで恐ろしい計画喋ってんの！？今ので飲みたくなるとでも思ったの！？馬鹿なの！？

やっぱこいつ全人類(主に女性)の為に殺しておいた方がいい気がするわ。

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