俺はモテたいです！！！【男主】

モテない俺の3日目 ページ4

『それでですね！！太宰の野郎がぁ！！』

「まぁ。大方の予想はついていたけれど、また太宰君に虐められたんだね？」

『あいつ性格悪いです！どんな育て方したんですか！？』

俺は森さんに泣きながら愚痴を言っていた。森さんは資料に目を通しながら俺の愚痴を聞いてくれている。

ふと、視線があることに気がついた。

『？エリス嬢どうされましたか？』

エリス嬢は一瞬驚いて、すぐ明るい笑顔に戻った。

「ねぇ、A遊びましょう？」

そう言って紙とクレヨンを渡してくれた。どうやらお絵描きをしようという事らしい。

『勿論！良いですよ！！』

はぁ…やっぱ子供っていいなぁ。別に俺は、ロリコンって訳じゃないけど子供が好きだ。モテない俺にも笑顔で寄って来てくれるしさ…。(遠い目)

『そういえば前に良いお菓子を買ったんですよ。良かったら食べに来ませんか？』

「いいの！？わぁい！！」

エリス嬢は嬉しそうに笑った。…そんなに喜んでもらえるとは。良いお菓子買っといてよかったぁ…。

そう思いながらエリス嬢と絵を描いていた。

「出来た！！」

しばらくしてエリス嬢が立ち上がった。手にはエリス嬢が描いたであろう絵が握られている。

『俺も出来ました。』

俺はエリス嬢に目線を合わせる。

「『はい、どうぞ。』」

二人とも打ち合わせでもしてたかの様に声が重なった。エリス嬢は俺に、俺はエリス嬢に絵を渡していた。

「『ぷっ、あははは！！』」

そして、二人とも、向かい合いながら大笑いした。考えていた事は一緒だった様だ。

俺はエリス嬢から貰った絵を開いて見る。そこに描かれていたのは…

『俺？』

俺と、森さんだった。俺が森さんに楽しそうに話しかけている絵だ。きっとさっきまでの俺の愚痴を談笑だと思ったエリス嬢が描いたのだろう。

……やばいっ！涙腺がっ！！エリス嬢が良い子すぎる！！

「わぁ！」

すると横からエリス嬢の感嘆の声が聞こえた。

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