1 ページ1
・
それは一瞬の出来事だった。
「ラムの側近が聞いて呆れるわね。」
ラムに命令された男の始末。
それが今回の任務だった。
任務は無事遂行した、"はず"だった。
男「ゔ…ッ舐めやがってッ!!」
死んだと思っていたターゲットがまだ生きていて、そいつが俺に襲いかかってきた。
『ッ』
力だけが取り柄の男だった。
その男に馬乗りされ、もがいても適わなかった。
どうするか、と冷静に考えていた時、馬乗りになっていた男が呻き声すらあげずに、何かに弾かれたように横に倒れたのだ。
そして聞こえたのが、冒頭の声だ。
声の主は女だった。
左側頭部を回し蹴りしたのか、未だに脚を上げていた。
やっと足を下ろした女は男に銃口を向けた。
男はよろめきながらも後退る。
「ちょっと、動かないでよ。狙いが定まらないじゃない。」
口元を歪ませた女はヒールの音を響かせながら男に迫る。
男の背中が壁についた時、女は言った。
「はい、あーん。」
男「ッやめっ、んぐっ」
「あーん、って言ってるでしょ。日本語も分からなくなっちゃった?」
男が助けを乞う声を上げたと同時に銃口を口の中に突っ込む女。
「さようなら。恨むなら私じゃなくて、自分の不運を恨むことね。」
女は躊躇うことなく引き金を引いた。
183人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
星海月(プロフ) - ガベーラさん» 私も沼りました!頑張ります! (2023年4月24日 19時) (レス) id: 479756ea9f (このIDを非表示/違反報告)
星海月(プロフ) - アイスクリームさん» ありがとうございます!頑張りますね! (2023年4月24日 19時) (レス) id: 479756ea9f (このIDを非表示/違反報告)
ガベーラ(プロフ) - ピンガ本当かっこよかったです!!ピンガのお話読めるの楽しみです! (2023年4月21日 18時) (レス) @page1 id: 83b0960623 (このIDを非表示/違反報告)
アイスクリーム(プロフ) - 嬉しいです。 映画を見てピンガが好きになったのにあまり小説がないので、凄く楽しみです。 更新楽しみにまってます☺️ (2023年4月21日 17時) (レス) id: b3edc84775 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:星海月 | 作成日時:2023年4月20日 15時