【鬼滅の刃】何でもストレートに言っちゃう霞柱と鬼になっちゃった"元"継子の話【時透無一郎】

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時透無一郎side


胡蝶さんに連れられ蝶屋敷の縁側に来る。


僕はあの場でもよかったけど二人で話がしたいと言う。


たぶん炭治郎たちには聞かれたくないのだろう。


「あの…Aは…」


僕が尋ねると胡蝶さんはこちらに向き直り口を開いた。


「単刀直入に言います。Aさんは完全には鬼になっていません。」


完全には鬼になっていないと聞き内心ほっとする。


でもそれも一瞬だった。



その安心は次の胡蝶さんの言葉で音をたてて崩れ落ちた。


「ですがこれからだんだんと闇に落ちると思います。それはAさんにも伝えました。これを聞いてAさんが普通でいられるとは思えません。」


"闇に落ちる"


その言葉は深く胸に突き刺さった。


「今もAさんは苦しんでいます。そんな彼女に寄り添ってあげられるのは他の誰でもない、時透さんだけです。」


「胡蝶さん…」


「早く行ってあげてください。手遅れになる前に。お時間を取ってしまいすみません。」



「…わかりました。ありがとうございます。」


胡蝶さんの言葉を聞き僕は蝶屋敷を出ようと身体の向きを変える。


「あと、最後に。鬼舞辻無惨が襲ってくる可能性もあります。どうか守ってあげてください。いつでも相談に乗りますから一人で抱え込まないでください。あなたは決して一人ではありません。それはAさんも同じだということ、教えてあげてくださいね。」


「…はい。」




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