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良く分からないという顔をする釘崎に、伏黒が説明を加える。
「噂に過ぎないけど、永広さんは正式な任務の他に、窓の人と連絡を取りあって任務の形になる前の呪霊も祓除しに行ってるって話だ」
「それ、今本人が認めたけど。マジな話って訳ね」
道理で疲れている訳だと、釘崎は納得する。
「永広さんは、あぁ見えて五条先生より呪霊祓除数は多い。と言うか、多分呪術師の中ではトップクラスだと思う」
「は?1級なのに?」
「特級の人達は行くとしても誰にも手が付けられない任務だろ。けど、永広さんは階級問わずに近くの案件片っ端から回るって有名なんだよ」
「何よそれ、変人?」
「そうそう。Aは変人なんだよ」
いつの間にか五条が会話に入って言う。
「単純に、人の役に立つ事がめちゃくちゃに好きな性癖なの。ついたあだ名は永広のヒロから来て、“ヒーロー”、笑っちゃうでしょ」
「街中で呼ばれたくないわね。ヒーローって」
だが、呪霊と言う化け物に襲われている中、最速で永広が毎回助けに行ってたら、呼びたくなる気持ちも分からなくはない。
「…待って、じゃあこの人が担当してた任務多かったんじゃない?」
「普通の術師の何倍かはな」
「任務断ち切っていいの?」
「多分ダメだ」
呆れた目で担任を見る2人。どのくらいの損害になっているのか、目も当てられない事だけは確かだ。
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作成日時:2021年3月9日 0時