検索窓
今日:4 hit、昨日:4 hit、合計:85,962 hit

11 ページ11







朝、永広が5時程に屋敷を出て、山へ向かう途中に声がかかった。


「こんな時間に起きてたのかよ。キモ」

「……なんで貴方がここに?」


五条が、高専の制服に着替えて、永広の後ろに居た。大きなあくびをしている姿で何かを察するにはちょっと難しい。


「朝うるせーんだよオマエ、嫌でも目ェ覚める」

「それはごめんなさい。まだ寝ていて構わない」

「……起きる。これから行く場所に一緒に連れてけ」


予想もしなかった言葉に、永広は目を見開いた。これはどんな考えで言っているのだろうかと探るも、分からない。


「別に…好きにするといい」

「素直に喜べよ」

「……なんで?」

「チッ」


相変わらず空気の読めない奴だな、なんて理不尽な理由で、五条は怒るのだった。















永広は、人2人分の幅の道に入った。続いて五条が猫背で入る。上を向けば、葉が生い茂っていて、下は土が固まっている。毎日来ないと踏み固まらないだろう。

他に特徴を言うのなら、坂道。暗くて終わりの無さそうな道を、永広は歩き始めた。

日差しはまだ到底真上に到達しない時間帯故に眩しくはなかった。暑くもない、涼しいくらいだ。


「何しに行くんだよ」

「点検。動物達の異常が無いかとか、荒らされた場所は無いかとか、今日の天気はどうなるかとか」

「毎日してんの?」

「うん」


東京の女子高生なら、今の時間は多分寝ている。高専生でも、多分寝ている。夏油辺りは起きてるかもしれないが。

少なからず、16の少女が行う事では無い。

12→←10



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (101 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
339人がお気に入り
設定タグ:呪術廻戦 , 五条悟 , 夢小説
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作成日時:2021年3月9日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。