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第101話 ページ7

真純ちゃんから預かっていた鍵を持ってママの部屋のベルを鳴らした。返事がないのは、警戒しているかまだ寝ているかのどちらかだな。


預かっていた鍵を使ってドアを開き中に入った。中はしんとしていて人の気配が感じられない。


『ママ…私だけど、まだ寝てる?』


ママを呼びながら奥の部屋に行き、ベッドをのぞいても誰もいなかった。どこに行っちゃったんだろう。


そう思いながらふとベランダの窓を見ると、鍵が開いていることに気が付いた。ベランダに隠れているのかな。


そっと窓を開けてベランダに出てみた。すると突然、ベランダの下から何かが飛び出して欄干の上に乗った。それはなんとママだった。


『びっくりしたー!なんでそんなところに隠れてるの?』


メアリー「誰が来たかわからなかったからな、様子を探るためにここに隠れてたんだ。」


ママは欄干から降りて体に巻いていた糸をシュルシュルッと巻き取り、部屋に戻った。


メ「Aがこの部屋の鍵を持っているということは、真純から私の様子を見に来るように頼まれたんだな?」


『うん。着替えとか入院中に必要なものを取ってきてほしいとも言われたしね。それと、私からママに言っておきたいこともあるの…』


ママがベッドのふちに座ったので、私もママと向かい合わせになるように座った。


メ「私に言っておきたいこと?」


『…実は私、同じ職場の人から告白されて、その人とお付き合いしてて、それでプロポーズもしてもらったの…』


この部屋に入ってから右手で隠していた左手薬指の指輪を見せた。親に面と向かってプロポーズされたって言うのはなんだか気恥ずかしいね。


ママは腕を組んだままさっきと変わらない表情で私の指輪を見ていて、何を考えているのか全くわからない。


ここまできて反対されたらどうしようと内心ビクビクしていると、ママはベッドから立ち上がって私の左手を握った。


メ「A、おめでとう。良かったじゃないか。Aを大切にしてくれる人がいてくれて私も嬉しいよ。」


『反対しないの?ママは相手がどんな人か見極めてから結婚を許してくれると思ったんだけど。』


メ「確かにそうだが、Aの選んだ男なら心配ないだろうし、その人を信じるよ。真純から聞いたんだが、Aが高校時代から付き合っていた彼氏が亡くなったらしいな。それでAが落ち込んでいる時に、その結婚相手が慰めてくれて好きになったんだろう?」

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おひたし(プロフ) - ちー子さん» コメントありがとうございます。説明が不足して申し訳ありません。パスワードは半角小文字で英単語6文字を入力していただければ開くと思うのですが、どうしても開かない場合はまたご連絡ください。 (2019年12月15日 7時) (レス) id: c5b0a8f944 (このIDを非表示/違反報告)
ちー子 - いつも楽しみに見てます。番外編のこと何ですがパスワードを入れても開かないですが、パスワードは入力の上のパスワードでいいんですよね。 (2019年12月15日 0時) (レス) id: e1506e4f67 (このIDを非表示/違反報告)
おひたし(プロフ) - かずささん» コメントありがとうございます!私も諸伏警部が大好きで、諸伏警部の作品が少ないのでこの話を書き始めたんです。楽しんでいただけて私としても嬉しいです!これからもよろしくお願いします!最近忙しいので、更新はもうしばらくお待ちください… (2019年11月28日 10時) (レス) id: c5b0a8f944 (このIDを非表示/違反報告)
かずさ(プロフ) - 諸伏警部大好きです!あまり諸伏警部落ちの作品がないのでこの作品を読めてとても嬉しいです!!更新されるのが楽しみです!応援しています!頑張ってください!!! (2019年11月27日 0時) (レス) id: 189adfe0dc (このIDを非表示/違反報告)
名無し65455号(プロフ) - おひたしさん» はい!これからも五月雨でよろしくお願いします! (2019年11月6日 19時) (レス) id: d7c3512a33 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おひたし | 作成日時:2019年11月4日 14時

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