。 ページ33
列車は森や曲がりくねった川などの横を通り過ぎて行った。
車窓には荒涼とした風景が見える。
誰かがコンパートメントの扉をノックした。
扉を開けたのは丸顔の男の子だった。
男の子は半泣きで、「ヒキガエルを見なかったか」と聞いた。
私と2人は首を横に振ると、男の子はめそめそ泣き出した。
ﾈﾋﾞﾙ「いなくなっちゃった。ぼくから逃げてばっかりいるんだ！」
ﾊ「きっと出てくるよ」
『そうだよ。だから泣かないで……』
ﾈﾋﾞﾙ「うん。もし見かけたら……」
男の子はしょげ返ってそう言うと出ていった。
ﾛﾝ「どうしてそんなこと気にするのかなぁ。僕がヒキガエルなんか持ってたら、なるべく早く無くしちゃいたいけどな。もっとも、僕だってスキャバーズを持ってきたんだから、人の事は言えないけどね。」
ネズミのスキャバーズはロンの膝の上でぐうぐう眠り続けている。
ﾛﾝ「昨日、少しは面白くしてやろうかと思って、黄色に変えようとしたんだ。でも呪文が効かなかった。やって見せようか＿＿見てて……」
ロンはトランクを漁って、くたびれたような杖を取り出した。
ロンが杖を振り上げた途端、コンパートメントの扉が開いた。
ﾊｰ「誰かヒキガエルを見なかった？ネビルのが居なくなったの。」
何となく、威張ったような喋り方をする女の子だった。
ﾛﾝ「見なかったってさっき言ったよ。」
ロンが答えた。
ﾊｰ「あら、魔法をかけるの？それじゃ、見せて貰うわ」
女の子が座り、ロンはたじろいた。
ﾛﾝ「あー……いいよ。」
ロンが咳払いをした。
ﾛﾝ「お陽さま、雛菊、蕩けたバター。デブで間抜けなネズミを黄色に変えよ！」
ロンは杖を振ったが、何も起こらなかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 187人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
新わらび(プロフ) - あおさん» 小説版の中でダドリーと一緒にハリーをいじめているキャラクターです。💦この話は小説を元に書いているので映画とは少し違った設定になっているところがあると思います。分かりづらかったらすみません🙇♀️ (2月21日 13時) (
レス) id: 05ff282b2a (このIDを非表示/違反報告)
あお - すみません。気になったので質問させてください。ピアーズって誰ですか？出来れば紹介文とか書いてほしいです。 (2月21日 7時) (レス) id: e2c1a012e2 (このIDを非表示/違反報告)
めっと - 面白くて読ませてもらってます✨🙏🏻更新ゆっくりでいいので頑張ってください!気長にお待ちしてます(*ˊ˘ˋ*) (10月24日 4時) (レス) @page44 id: 8b16b403b9 (このIDを非表示/違反報告)
新わらび(プロフ) - べあさん» ありがとうございます😭 (7月19日 18時) (レス) id: 05ff282b2a (このIDを非表示/違反報告)
べあ - テスト、、！！大変ですよね(´；ω；｀)もちろん読ませて頂きます🍀✨自分のペースで頑張ってください(b ˙ ³˙ )b (7月19日 15時) (レス) @page39 id: 8a50078b71 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：新わらび | 作成日時：2023年6月4日 20時
