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神威side




俺の腕の中で眠りについたAを部屋に運び、そのままベッドに寝かす。




相当きついのか、息が荒くなってきている。




神「とりあえずタオルで頭を冷やせばいいのかな?」




俺は風邪なんてほとんど引いたことがないし、ましてや看病なんてしたことが無い。




…どうしよう。




そんな時思いついたのは、阿伏兎に看病の方法を聞くということだった。




神「A、ちょっと出てくるから待ってて。すぐ帰ってくるから。」




眠っているAにそう言って、外に出ようとすると、「神威くん…」と、小さく声が発せられた。




神「A?」




貴「行かないでッ」




神「/////」




熱を帯びた目で俺を見つめ、そう言うAに、ドキッとする。




神「大丈夫。阿伏兎に看病の仕方聞いてくるだけ 貴「いや。そばにいて?」 ッッ!」




じぃーっとこちらを見つめ、俺のチャイナ服の裾を掴んでくるA。




やばい。これはやばい。




…可愛いんですけど。←キャラ崩壊すみません笑




神「わわわわわかったから。ね、ととととりあえず、休もう。」




貴「ん。手、繋いでて?」




神「ッッ、わ、かった。」




俺の手を握って安心したのか、再び眠りについたA。




寝たのを確認して一つため息をつく。




神様はなんて意地悪なんだろう。




告白しようとしたらAが熱を出して結局言えないし、ただでさえ理性を抑えようと頑張ってるのにAがそれを壊そうとするし。




Aの顔を見ていても、無意識に綺麗な形をした唇に目が行ってしまう。




ハッと気がついたら、Aに向かって手を伸ばしていて、慌てて引っ込める。




落ち着け神威。お前なら出来る。我慢しろ。相手は風邪ひいてるんだ、眠ってるんだ。




心の中でそう言い聞かせながら、Aが落ち着くのを待った。

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作者名:星海 | 作成日時:2017年4月5日 10時

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