俺の嫁は地上最強でィ((

地上最強 07 ページ9

〜Side A〜

数日後。
夕刻。
日が沈み、辺りはオレンジに染まる。

そんな中、私は総悟に膝枕(太もも枕というべきか？)をさせられていた。
足がしびれるんだよね、これ。

「なぁ、A。」

「何？」

顔を覗き込むと、一瞬何かを躊躇ったような。
そんな顔をして、息を吸ったのが分かる。

「籍、入れるかィ。」

は、？
ちょっと待って、言ってる事の意味が分からない。
待って待って。
私日本人だよね、そうだよね！？

「聞いてんのか。」

ここでようやく言葉の意味が理解できた。

そよ風が吹いて、私たちの髪を揺らした。
それが、どことなく心地よくて。

「う、んッ！！！」

気がついたら泣いていた。
何で泣いてるかは、私も分からない。

「泣き虫だねェ、Aは。」

泣き虫じゃないし。
自分の太ももに頭を乗っけている、総悟の手が私の涙を拭う。
ついこの間まで、こんな関係じゃなかった。

元々は、お兄ちゃんが半強制的に決めたこと←

「紙、明日取りに行こうぜ。あ、神前式か教会か。それも決めねェとなァ。」

「気が早いって。後からでも間に合う。」

「あとはベビー服。」

「聞いてんのかァァァ！！！」

ダメだこりゃ。
完っ全にお花畑だよ、総悟。

ダメだね、今は。

「なーんてな。ちゃんと聞いてたさ、バカ女。」

「バカって何よ、花畑！！」

「てっめぇ！！旦那に向かって何でィ！！」

いや、お前もだよ。

「あんたこそ嫁に向かって何よ！！」

私たちだからこそ、こんなくだらないことでいい合えるのかもしれない。
言ってることが同じすぎて。

夫婦って似てくるんだね。(謎の熟年夫婦感)

「っ、あはははは。」

「プッw」

最後の最後で顔を見合わせて笑いましたとさ。




☆おまけ☆

「神前式にするかァ？教会？」

「え、私どっちでもいい。総悟決めて。」

「じゃ、神前式で。」

「「「「「(軽いな！！！仮にも自分達のことだよな！？)」」」」」

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