宮治と赤い糸で結ばれています

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「お化けのイタズラで転んでたんちゃうの？」



「…ちがう」



「お化けを避けてたわけでも？」



「…ない」



「じゃあ俺の左手にお化けが取り憑いてるわけでもないんか？！」



「そんな風に思ってたの？！！」



「だって初めてんとき俺の左手見て叫んだやん！！なんか恐ろしいもんでも憑いてんのかなって思うやろ！！！」


「何その恐ろしい想像！！」

左手にお化け取り憑いてるとか恐ろしいわ！！









嘘でしょ…今までの会話は一体なんだったんだ。


思わず片手で頭を抱える。





でも確かに彼の発言を思い返せば、
『人に見えないモノが見えとるんやろ？』
としか言っていない。



でも確かにそうか、あたしの行動見てれば霊感があるって発想になっちゃうのか。赤い糸が見えてるなんて普通思わないもんね。いやお化けに転ばされてるって発想もなかなかだけど。




じゃあ、あの『気持ち悪いなんて思うわけないやん。見えてよーがなんだろーが、AちゃんはAちゃんやろ？』も『もっと色んなこと話してみたい』と言ってくれたのも全部、勘違いだったのか…。






「え、じゃあAちゃんは何が見えとんの」



「・・・」



「あ、こら逃げるな！！！」





さて、どうやって誤魔化そう。




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