ん ページ8
「はぁぁぁぁ……」
帰り道、ため息が止まらない
あそこで気付かないって先輩どんだけ天然なの！？
もはや天然過ぎて天然記念物に指定できるよ！？
いやまぁそんなところも可愛いですけど
可愛いから許しますが
「色々、変わっちゃったのかな」
伸びていた身長も、綺麗にセットされた髪も
私に向ける視線も
そんな後輩一人覚えてないくらい、普通なのかなぁ
「＿＿＿電話だ」
着信を告げる音は鳴らない
電車乗るのに迷惑な為、常にマナーモードにしてあるから
誰だろう……私電話掛けてくるのお父さんくらいしか思い当たらないんだけど……
「……もしもし？」
『あ、良かった。機種変してないんだ』
「……ぃ、いちのせせんぱっ」
『そうです、一ノ瀬先輩です
……ごめんな、さっき分かんなくて』
たまに使う、私に釣られた敬語
懐かしさと共に嬉しさが込み上げる
「いいんです！！ 全然！ 気にしてませんから！！」
『本当に？ 結構沈んでるかなって思ったんだけど……』
「う……沈んでなくは、ないですけど」
『はは、だよな。さっきマスクしてたし、リスナーさんかと思って警戒しちゃってさ』
ごめんな、ともう一度小さく言った
一ノ瀬先輩大好き人間の私には、もうそれだけで十分だ
「まぁ、あの場ですから
……ていうか先輩、何で私の携帯知ってるんですか？」
『え、佐倉が教えたんでしょ』
「いや教えましたけど……だって先輩、掛けても出てくれなかったじゃないですか」
『だって、卒業してすぐけーたい壊して機種変したから、番号も変わったから……』
「えぇ！？ そういう事だったんですか！？
私てっきり嫌われたのかと」
『意味わかんないんだけど。俺別にお前のこと嫌ってないし』
笑い混じりに先輩に言われて、早とちりしていたことに顔が赤くなった
「……先輩。あの時の約束、覚えてますか？」
『うん。覚えてる
……俺さ、ゲーム好きって言ったじゃん
もちろん好きだけど、大学で音楽やりたいって思って、退学して』
「……好きなこと、出来てるんですね
それなら約束なんてどうだっていいです
……好きな人が笑ってる以上の幸せなんて、私には見つけられないですから」
『ふ、久しぶりにちゃんと好きって聞いた』
照れたような声に、私もへへ、と変な笑みが零れた
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り こ(プロフ) - え、めっちゃすきです。そらるさん…すきすぎます。ありがとうございます。 (2019年1月26日 16時) (
レス) id: a9f1236a4e (このIDを非表示/違反報告)
空流美 - とても面白かったです 。 ありがとうございます。 (2019年1月18日 23時) (レス) id: 81ac80f593 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆな♪(プロフ) - 好きです。(初コメ失礼します。)(唐突な告白すみません) (2019年1月3日 23時) (レス) id: 2223cddf4f (このIDを非表示/違反報告)
七海 - あ、作品はとても面白かったです！ (2019年1月3日 21時) (レス) id: d69e9aa2b3 (このIDを非表示/違反報告)
七海 - ごめんなさい。作品に関係ないし、は？なんでうち？ってなるかもしれませんが質問します。歌い手さんのLIVEって何時間程度やるんですか？ (2019年1月3日 21時) (レス) id: d69e9aa2b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もぷにーた | 作成日時：2019年1月3日 0時
