来世は一緒に空を飛べるといいね 2【ヒロアカ】【鬼滅の刃】 (ページ9)

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五十九話「自習」ページ9

緑谷side

相澤「本来なら絶対にありえないが、1限目から午後のヒーロー基礎学までは自習とする。」

「「「あの相澤先生が自習っ!!!?!?!?」」」

相澤先生は自他ともに認める合理主義者だ。そんな先生だから、中学じゃ当たり前だったまる1時間自習というのも雄英に入ってからは全くなかった。

曰く、サボるやつがいるから合理的じゃないとのこと。

だからこそ先生の発言は衝撃だし、いつもは動じないかっちゃんでさえも驚いた様子だ。

相澤「だから言ったろう。本来ならありえないと」

飯田「合理主義者の先生が自習とは、一体どういうことでしょうか!!! しかも半日!!」

切島「そうだぜ先生!! 峰田とか上鳴とか、絶対サボるって!!」

「「おいどういうことだ切島!!」」

相澤「それは俺も重々承知している。だから今日中提出、期限厳守の課題を用意した。課題が終わったやつから体育館で先日配布したトレーニングメニューをこなせ。今月分のインターンのレポートを終わらせてもいいし、学年末試験の対策をしてもいい。とにかく課題はきっちりこなせよ。」

「「「「合理的だ...」」」」

相澤「当然。何故そういう事になったのかは言えないが、半日じゃ済まないかもしれない。お前たちにこれだけは伝えておくが、今日雄英にエンデヴァーやホークスを含むトップヒーロー達、その他諸々(・・・・・)が会談のために集まる。来校者とすれ違ったら、呉々も粗相のないようにしろよ。」

麗日「つまり...名だたるメンツが集まるというわけやね」

飯田「国の平和のための話し合いということですね!! 了解しました、この飯田天哉が委員長として相澤先生に変わりクラスをまとめてみせます!!!」

相澤「別にまとめなくていい。訓練での協力は認めるが、それ以外は個人で進めろ。」

飯田くんがシュンとすると、クラスに笑いが起こる。上鳴くんや峰田くんを中心に賑やかになってくると僕も一緒になって思わずクスッとする。

そして相澤先生は、騒ぎの中あまり目立たぬよう僕らの名を呼んだ。

相澤「皆の前じゃ大っぴらに言えなかったが、緑谷、爆豪、轟は俺と一緒に参加してもらう」

緑谷「えぇ!?」

轟「俺達も...?」

爆豪「まさか、会談ってのは」

かっちゃんのその言葉に、僕も轟くんもハッとする。

トップヒーローが集まる中、学生である僕らが呼ばれる理由は一つしかない。

相澤「....鬼殺隊が、ご来校だ」

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