どうせなら、雪になって消えたい【鬼滅の刃】

四十五. ページ45

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胡蝶｢あら、この街は?｣



義勇｢.....俺とAの生まれ故郷だ｣





心当たりといっても、俺だってそこまで多いわけじゃない


可能性がある場所は既に何ヶ所かまわった


けど、どれも外れ



この街が、最後の希望だった







胡蝶｢意外と冨岡さんも、普通の街で育ってるんですね｣



義勇｢お前は俺をなんだと思ってる｣



胡蝶｢少なくとも変わり者ではあります｣



義勇｢....｣






うるさい胡蝶は放っておこう



それよりも、姉さんが死んで街を飛び出した日から


ここに来たのは初めてだ


何も変わっていない。あれから何年も経っているのに





あちこちに、かつてAやその兄弟達と過ごした思い出がある


Aの兄が鬼殺隊にいた時は驚いた...


お互いなぜ鬼殺隊にいるのか事情は話さなかったものの、鬼に深い恨みを持って入隊したことは察した






そういえば、Aはなぜ鬼殺隊に入ったんだ?


兄の背中を追って?


いや、違う...アイツは反対してたと聞いた



兄の姿もしばらく見ていない。


まさか、Aの兄は既に....



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胡蝶｢冨岡さんっ、ちょっと!!｣



義勇｢っ、!?｣



胡蝶｢聞こえてました!? あっちがやけに騒がしいんです。何かあったのかもしれません｣





考え事をしている間に、胡蝶が街の異変に気づいていた


耳を澄ましてみれば.....確かに騒がしいな





胡蝶｢見てください、あそこ...｣





声が騒がしい方を見れば、空には土埃が立ち上っていた


そしてそこは....まさしく俺が今目指していた場所






義勇｢胡蝶、行くぞ｣



胡蝶｢はい｣






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