三十八. ページ38
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私は、ずっと後悔していた
天乃に違和感を感じていたのに
Aに手を差し伸べられなかったことを
数日前から、近いうちにAの身に何かが起こることはわかっていた
それなのに私はあの日の子供たちの混乱をおさめることは出来ず
さらには今日までAを一人ぼっちにしてしまった
安易に子供たちの絆を試した私の判断ミスだ
だけど、なぜ目の前の子供たちは...Aを信じることができなかったのか
確かに当時のAはまだ柱になったばかりだった
本当に皆は、今のあの子の実力を知らないのか
お館様「Aはね、天乃の陰謀に気づいたあの日から鍛錬を怠ったことはない。
天乃は人間で鬼殺隊だが、鬼の協力者。だけどその事に鬼殺隊の仲間たちは気づいてくれない。仲間たちが周りにいるせいで天乃に手が出せない
そんな中、あの子は1人でも闘い続けてやっとの思いで天乃を討ち取ったんだよ。」
子供たちは唇を震わせて下を向いている
優しかった天乃
裏切ったA
長い間そう思っていたのに、受け入れ難いだろう
私も炭治郎から聞いた時は、目が回ったよ
天乃が杏寿郎を殺した上弦の鬼を呼び込んだそうじゃないか
怒りでどうにかなりそうだったよ
甘露寺「お館様....私は、雹山...いえ、Aちゃんに合わせる顔がないです...」
胡蝶「私は...彼女に一度毒で怪我を負わせてしまいました。私達が憎いはずなのに、彼女はそのことを誰にも言わずにいてっ....」
涙を流してそう言う蜜璃としのぶ
男性陣は未だに下を向いている
お館様「...実弥、これでもAが鬼殺隊の役目をわかっていないと言えるかい」
実弥「.....言えるはずも、ありません」
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そして今日子供たちを集めたのは
Aの無実を晴らしたかったからだけじゃない
お館様「皆にお願いがあるんだ。もし、またAに会えたなら....その時はもう一度鬼殺隊に招き入れてほしい。
その場で再入隊を拒まれたとしても、ここに連れてきてくれないか。私もまた、今まで放っておいたことを詫びたいのだ
今はまだ受け入れ難いだろう、落ち着いてからでいい。頼まれてくれるかい」
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義勇、出来るなら君に....あの子を迎えに行って欲しい
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もちを愛す者 - まさか天乃の両親が夢主ちゃんと知り合いだったなんて...夢主ちゃん可哀想すぎる... (2020年8月7日 4時) (レス) id: edd235e4c2 (このIDを非表示/違反報告)
misamo0922(プロフ) - いつも読ませて頂いてます!もうほんと切ない!それでもほんと面白い!ほんとこの話好みなんですれ更新楽しみに待ってます! (2020年4月17日 1時) (レス) id: 20ef572ecd (このIDを非表示/違反報告)
梦雨 - どうやって表せばいいか分からないくらい感動するお話ですね……!(泣) とても切なくて…陰謀が晴れて(?)ほっとしました……ハラハラしながら読ませて頂いてます…!更新楽しみにしてます! (2020年4月15日 17時) (レス) id: 6806c82317 (このIDを非表示/違反報告)
赤羽翔陽(暗殺教室、ハイキュー、三代目LOVE)(プロフ) - まさかの天乃のマミーとパピー登場 夢主ちゃんと知り合いだったとは… (2020年4月15日 9時) (携帯から) (レス) id: 6d421c109e (このIDを非表示/違反報告)
なつ(プロフ) - いつも読ませて頂いてます^ ^もし、よかったらなんですが「お気に入り…」のところの題名?って言うんですかねそこを作者から的なのに変えて頂きたいです^^;更新楽しみに待ってます! (2020年4月15日 0時) (レス) id: 260c7aaf36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:モペペ | 作成日時:2020年4月4日 18時