十九. ページ19
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天乃が立っている場所は地獄絵図そのものだ
生きているのか死んでるのかわからない血まみれの人達
それを喰う鬼
「た、たすけっ....」
私に助けを求め手を伸ばした男性は、天乃に首をはねられる
それを見た私は、怒りがおさまらなくなった
A「天乃.....お前っ....何をしているっ!!!」
天乃「....あぁ、とうとう見つかっちゃったか」
こんな天乃は見たことがない、目に光がない
返り血を多く浴びたその姿はまさに殺人鬼
鬼「なぁその女も喰っていいのか?」
天乃「いいよ。でも一応彼女も柱だから気を付けないと」
A「ちょっと待ってっ....天乃、なにをそんな鬼を仲間みたいに」
天乃「だったらなんなの?」
冷たい声でそう言い放った時、全身の血が逆流した
そして全て理解した
コイツは...コイツは、流星天乃は、敵だと
人間でありながら鬼に人間を提供する者
筒抜けだったんだ、鬼殺隊の全てが
蝶屋敷や産屋敷邸は安全な場所なんかじゃない
常に狙われていた、"仲間"に狙われていた
いつ襲われてもおかしくない状況だったんだ
天乃「あははっ、怒ってるね...Aちゃん。仲良くなれたのにこんなにすぐバレちゃうなんて残念」
A「ふざけるなっ!!!狙いは鬼殺隊を中から潰すことか!!!?」
天乃「まぁそんなとこかな。言い換えるとすれば、鬼殺隊が狙うのが無惨様の頸だとしたら....」
そうか、コイツの狙いはお館様っ....
A「お館様は絶対死なせない」
天乃「何言ってんの、産屋敷の一族は代々長生き出来ないの。助けたところで無駄だけど?」
A「それでも私は、"今"を生きて欲しい」
天乃「はははっ、まぁちょうどいいわ。柱の中で"裏切り者"を作ろうと思ってたの。良く考えればあなたが一番新人だし....ちょうどいいのかもね」
A「何言ってるの、意味がわからない」
天乃「今はわからなくていいよ、どうせすぐにわかるから。とりあえず、私に負けてくれる?」
A「私がお前たちに負けるとおもっ....」
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しまったっ...腹を、刺された
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もちを愛す者 - まさか天乃の両親が夢主ちゃんと知り合いだったなんて...夢主ちゃん可哀想すぎる... (2020年8月7日 4時) (レス) id: edd235e4c2 (このIDを非表示/違反報告)
misamo0922(プロフ) - いつも読ませて頂いてます!もうほんと切ない!それでもほんと面白い!ほんとこの話好みなんですれ更新楽しみに待ってます! (2020年4月17日 1時) (レス) id: 20ef572ecd (このIDを非表示/違反報告)
梦雨 - どうやって表せばいいか分からないくらい感動するお話ですね……!(泣) とても切なくて…陰謀が晴れて(?)ほっとしました……ハラハラしながら読ませて頂いてます…!更新楽しみにしてます! (2020年4月15日 17時) (レス) id: 6806c82317 (このIDを非表示/違反報告)
赤羽翔陽(暗殺教室、ハイキュー、三代目LOVE)(プロフ) - まさかの天乃のマミーとパピー登場 夢主ちゃんと知り合いだったとは… (2020年4月15日 9時) (携帯から) (レス) id: 6d421c109e (このIDを非表示/違反報告)
なつ(プロフ) - いつも読ませて頂いてます^ ^もし、よかったらなんですが「お気に入り…」のところの題名?って言うんですかねそこを作者から的なのに変えて頂きたいです^^;更新楽しみに待ってます! (2020年4月15日 0時) (レス) id: 260c7aaf36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:モペペ | 作成日時:2020年4月4日 18時