７３話 ページ33
赤司side
「(…やはり、これしかないか)」
────
赤司｢さよならだ｣
赤司「………！？
何を言って…」
赤司｢……わかっているはずだよ。
ナッシュは強い。このままでは負ける。
だが奴の
理由は簡単。僕らが二人に別れてしまったからだ。
だから僕は消える。
全てを君に返し、完全な一人に戻るために｣
赤司「………！」
赤司｢確信はある。
究極のパスを出すためのコート
赤司「………それしかないのか？」
赤司｢気にするな。
そもそも僕は生まれるはずの存在だ。
最後にみんなとプレイすることや、過去に実現できなかったAと同じコートに立つなんて、僕には大きすぎる餞別までもらえた。
ありがとう｣
────
俺はアイツの思いも心に留めて、ナッシュと対立する。
ナッシュは俺を抜こうとしたが、それは不可能だ。
今の俺に、お前の技は効かない。
赤司「ナッシュ…お前は敵味方全員の未来が視える。
だが一つの欠点を挙げるなら、それしかやってないということだ。
俺ならもっと眼を使いこなす。
相手も未来が視えるならば、全体の動きから最善のパターンを察知して、さらに先の未来まで視える…！」
そして俺はナッシュからボールを取った。
ナッシュ「なっ…」
「なんだと！？」
敵が驚く中、ギャラリーには大きな歓声が沸いた。
だが、それに構う時間はない。
俺はパスを出す。
「え！？」
俺が出したパスは、しっかり緑間がキャッチしてる。
「しまっ…」
緑間「待っていたのだよ。
これで……王手だ」
これで、点差は一点差。
ナッシュ「(バカな…ありえねぇ！！
コイツまさか、俺と同じ眼を…！？)」
俺は持ち場に戻る。
黒子「赤司くん…今の君はもしかして…」
赤司「ああ。
だがその話は後だ。
それより先にやらねばならないことがある」
残り十一秒。
残りわずかな時間で、勝敗が決まる。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 159人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
レイ - 続編おめでとうございます！面白かったです！これからも頑張ってください！！ (2018年2月4日 8時) (
レス) id: caf34d3505 (このIDを非表示/違反報告)
なちゅ - 完結おめでとうございます！もうおもしろくって、最高でした！ (2017年4月22日 21時) (レス) id: 753bcca2df (このIDを非表示/違反報告)
�礁� - 完結おめでとうございます！とっても面白くてドキドキワクワクしました。これからも更新頑張ってください！ (2017年3月30日 23時) (レス) id: f8b95dda8a (このIDを非表示/違反報告)
来夏(プロフ) - 物凄く面白いです。胸がドキドキワクワクしました。これからも更新頑張ってください。 (2017年1月16日 5時) (レス) id: d5ef0395d6 (このIDを非表示/違反報告)
ボケ犬((クロ(プロフ) - すごく面白いです!!!更新ファイトです!!! (2017年1月14日 20時) (レス) id: f99fd686c5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：死神 | 作成日時：2017年1月13日 22時
