ミルクティー (ページ17)

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ep.15 ページ17

いつもと変わらない朝
学校に行く支度をする

「いってきます」

家を出ると、

蛍「..はよ」

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佐々木くんに別れたいと切り出すと、彼は少し焦ったように理由を聞いてきた

何度か押し問答が続いたけど、今回ばかりはわたしが折れなかった。こんな時でも、彼の返信は遅い

最後の最後

彼はわたしのことが好きじゃなかったと

一目惚れなんて嘘で、別に誰でも良かったんだと

腹が立って、言い返してやりたかったのに

視界がぼやけて、文字を打つことは出来なかった

これがわたしの初めて出来た彼氏との、最後

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今日はバイト先で新しい社員さんの研修があるから、シフトを組んでもらえず久しぶりに直帰。

一人でいると嫌でも考えちゃうから、今日こそ働きたかったんだけど..

ホームルームを終えて教室を出ると

『チョット』

後ろから聞き覚えのある声

「あれ、蛍?」

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蛍と一緒に校門をくぐる

蛍「体育館点検なんだって。部活休み」

「そうだったんだ、朝何も言ってなかったのに」

蛍「..帰るよ」

なんか..蛍いつもよりテンション低い?

学校を出てしばらく歩いたけど、無言の時間が続く

先に口を開いたのは蛍だった

蛍「...大丈夫なの」

なんのことかすぐわかる。気を使ってるし、心配してくれてるんだ

「..うん、大丈夫
知ってたんだ?」

蛍「..まあね。だから言ったのに、あんなヤツやめとけって」

「そこまでは言われてないよ」

蛍「意味は同じでしょ」

嫌でも考えてしまう。心臓に重たい石がのしかかってるみたいな感覚だった

蛍「昨日泣いたんでしょ」

なのになんでだろうね、不思議

蛍「近くにいるべきだったね。ごめん」

蛍と話してると、少しだけ軽くなる気がするの