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長尾「Aくん熱あんねん。でも寝たら治るって聞かんし」
道枝「…あ」
長尾「何？」
道枝「Aくん…今日の撮影、スタッフさんのミスで水浸しになっちゃって」
長尾「えぇ！？そんなことあったっけ！？！？」
道枝「長尾はおらんかったから。その場はなんとか収まって、結果的に良い展開になったらしいけど…それが原因なのかなあ」
多分それは一つの要因にしか過ぎなくて。ある種の引き金。
溜まりに溜まった疲労が一番の原因だろうと道枝は感じていた。
今はゆっくり寝かせてあげたいと、温めるために長尾のように自分の服を間宮に掛ける。
長尾「これ以上何したらええかわからんねん」
道枝「確かに。下手に俺らがやっても悪いほうに行きそうやし、どうしよ…」
グループでも年少にあたる2人は手数か少なかった。
自分達の知識ではこの場にあるものでこれ以上どうしたらいいかわからず。
マネージャーに伝えたほうがはやいが、間宮が止めたならどうしようもなく。
そんな中、部屋に入ってくる音。
ビクっとしながら道枝と長尾が振り返る。
高橋「うお…びっくりした。急に仲良く振り返んとって」
長尾「高橋くん！！！！！！！！！！！」
高橋「うるさ！！何！？！？！？」
救世主とでもいうように高橋の肩を掴み揺らす長尾。
道枝は若干不安が残りつつも、年上が来たことに安心していた。
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高橋「普通びちゃびちゃのタオルのままにせえへんやろ」
長尾「高橋くんがまともなこと言ってる」
道枝「こんな頼りになったっけ」
高橋「お前ら…」
高橋によって荒れていた部屋は綺麗にされてある。
汗を拭いてあげ、間宮の環境もまともになった。
やはり彼はトリオの中ではお兄ちゃんなのだ。
高橋「大吾くん達の勝手に使ったけどええんかな」
道枝「Aくんのためって言えばなんとか…？」
長尾「何でこんな日に限って年上組の撮影ずれとんねん！」
高橋「今日は珍しく俺らとAくんやったからな」
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