ベビーシッター頼まれてくれ【呪術廻戦】

18.私は女だ。忘れんなよ？ ページ19

.


刹那が寝息を立て始めようという時、3人がやっと醜い闘争を中断した。やっとか…


「あ！！おまっA！何してんだよ！！」

「抜け駆けは良くないのを知らないのかい！？」

「声掛けてけよ。見損なったわ」

『何で私罵倒されてんの？あんたらが勝手に盛り上がっていったんだろ。私をハブって』

「混ざりたかったんなら言えよ。混ぜてやったのに」

『いや、別に今回ばっかりはハブられてても良かった。寧ろハブってくれて良かった」


そのおかげでベスポジゲット出来てるし。なんて口が裂けても言わなかった。
3人の目の奥の光が尋常じゃない。怖い。私、いつか自分の息子関係で同級生にやられるわ。


『みんなも早く寝たら？刹那寝たよ？』

「んじゃあ、お前退け。邪魔」

「いや、私がそこで寝るよ。退け？」

「お前らそのベット一応女子の物だからな。床で寝てろ。A2人で挟もう」


そうだよ。ここ私(女子)の部屋。そんでベット。バカ共(男子)は本来禁制なんだよ。ベットとかもっての外なんだからな？そこんとこ分かってる？


「あ…そっか。ここ、女子の部屋だったわ。ごめん」

「すまない…私達は床で寝ようか、悟」

『あれ？なんか気遣われてるのを喜ぶべきなのに、なんかイラッとくる。あれ、何で？』


硝子の言葉にハッとしたように、乗り出していたベットから降りていく五条と夏油。
分かったわ。違和感の正体。
てめえら私を女じゃないと思ってたな！？そうだろ！？あ"あ"！？


こめかみに青筋を立てつつも、なんとか怒りを鎮める。大丈夫。多分悪意は無いハズ…
床でどこから持ってきたのか分からないブランケットを被ろうとする2人に目を遣ると、微妙に肩を震わせていた。あ、あるわ。ある感じだわこれ。起き抜けにぶん殴ろう。


せめてもの腹いせの為に五条に電気を消させる。夏油には開けっ放しの窓を閉めさせてやった。



＊
短いですけどキリが良いんで。許して下さい…

19.やっぱ親子→←17.争奪戦、再来

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す